2023年01月04日

食事・水分摂取をふるさとで…便秘が改善された

入院・手術によるADL低下

奥様と2人暮らしの70代男性。
リハビリ特化型デイサービスを利用していらっしゃいましたが、
認知症の症状から、異食やつばを吐くなどの行為が増え
通所が難しくなったそうです。
その後、持病の悪化で手術をすることになりましたが
コロナ禍のためなかなか入院ができず、
健康状態が悪くなり、さらに認知症の症状も進行。
やっと入院ができ、手術をすることができましたが
ADLがかなり低下してしまいました。
奥様の介護が大変になり困っていたところ、
ケアマネジャーより「ふるさとなら通えるのでは」と勧められ
ご利用いただくことになりました。

昼食をミキサー食で

ご利用し始めた頃は、食欲が全くなく
水分摂取も嫌がられるため、便秘がとても酷い状態でした。
食事をしないので体力が落ち、痩せてしまわれていたので
とにかくまずは食べ物を召し上がっていただこうと、
昼食をミキサー食の形態でお出しすることにしました。
食事介助を行えば、基本的には何でも召し上がってくださいましたが
水分はなかなか摂っていただけませんでした。

甘い飲み物なら飲んでくださる

ご利用日数を重ねるうちに、薄味のものだと
吐き出してしまうことがわかりました。
水やお茶などの味が薄いものは飲んでいただけないことと、
甘いものがお好きなことから、薄めたスポーツドリンクや
カルピスをお出しするようにしたところ
たくさん飲んでくださるようになりました。
またカルピスはとろみを付けて、デザートのように盛りつけてお出しすると
嬉しそうに自分から召し上がってくださいました。

奥様に「ありがとう」

ご自宅では水分摂取が難しいとのことでしたので
「ふるさとで2リットル摂取」を目標にし
ご利用日には、しっかり食事と水分を摂っていただくようにしました。
しばらくそのように対応を続けていると、徐々に普通に便が出るようになり
奥様から「便秘が改善した」と嬉しいお声が。
体重も増え、食事も好きなものならばおかわりをするほどに!
ふるさとに通う前は無表情で、
人とのコミュニケーションをとらない方だったそうですが
最近では笑顔が見られるときもあり、奥様に「ありがとう」と言ったり
スタッフに「大変だね、すまないね」とおっしゃることも。
昼間デイサービスへ行くことで、生活のリズムも整い
夜ぐっすり眠れるようになったようで、奥様も大変喜んでくださっています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内