2024年07月03日

ご機嫌の良い時間帯に入浴のお誘いを

リハビリパンツが着用できず困っていた

ご主人と2人暮らしの90代女性。
一般のデイサービスを利用されていましたが
大きな声で「帰りたい!」と叫ぶことが多く、利用を断られてしまったそうです。
トイレの失敗が増えていたそうですが、リハビリパンツの使用を嫌がられていたため
下着やズボン、ご自宅の中も不衛生な状態に。
またご自宅での入浴も難しくなり、困っていたご主人がケアマネジャーに相談。
認知症対応型のふるさとなら通えるのではということで
ご利用いただくことになりました。

不衛生な状態…なかなか上手くいかない入浴誘導

初回のお連れ出しからスムーズで、拒否はほとんどありませんでした。
しかし入浴のお誘いをすると「なんで服を脱がないといけないの?」
「家で毎日入っているから入らない!」と大きな声で断られてしまいました。
下着やズボンが汚れていて、肌の状態も心配なため
どうにかご入浴いただけるよう、子どもの頃の楽しいお話をしたり、
トイレ介助後にお風呂へお誘いしたりと、様々な方法を試してみましたが
どれも上手くいきませんでした。

一番風呂ならご入浴いただける

しばらくは入浴ができず、通所のみの日が続いていましたが
次第に「ご本人は施設到着後が一番ご機嫌が良い」ということがわかってきました。
そこで朝施設に到着したらすぐにバイタル測定をして、
適正数値なら即入浴のお誘いをし、浴室へご誘導。
一番風呂に入っていただくようにしたところ、なんと拒否されることなく
すんなりとご入浴いただくことができました。
それからは午前中の早い時間にご入浴いただくようにしています。

リハビリパンツに納得していただけた

ご自宅ではリハビリパンツを使えなかったと伺っておりましたので
ふるさとでの入浴後に、ご本人にリハビリパンツについて丁寧にご説明したところ
「それならいいよ」とお返事をいただくことができ、
着用いただけるようになりました。
それからはご自宅でもリハビリパンツを使えるようになり、
トイレの失敗でひどく汚れてしまうことがなくなって
ご主人も大変喜んでくださっています。
カルタや歌の時間がお好きな方なので、他のお客様やスタッフとの交流も
積極的に楽しんでくださっており、スタッフ一同嬉しく思っています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内