一般デイには通えず

奥様と2人暮らしの90代男性。
一般のデイサービスをご利用でしたが、
「なんでこんなところに通わなくてはいけないの？」とおっしゃられ
すぐに通わなくなってしまったそうです。
また奥様もご高齢のため、ご自宅での入浴介助が難しくなり、
デイサービスで入浴をしてもらいたいと希望。
ケアマネジャーに相談したところ、
認知症対応型のふるさとを紹介されご利用へと繋がりました。

自由に過ごしていただけるよう努める

ご本人は認知症の診断を受けておられますが、記憶障害は軽度で
足腰も大変しっかりされていらっしゃいました。
施設の見学にいらっしゃった際は「年寄りが集まる場所か…」と
あまり気が進まないご様子でしたが、
「来たくないときは来なくてもいいなら契約してもいい」とのことで
ご利用が開始しました。
ご本人とお話しをしてみて、意思がはっきりされている方とわかりましたので
どのように接するかスタッフ皆で相談したところ
「ご本人の好きなように1日を過ごしていただけるようにしよう！」
と決まり、ご利用が開始しました。

コミュニケーションをしっかりと

お連れ出しの拒否などはなく、スムーズに通所が始まりましたが、
集団で過ごすことはあまりお好きではないため、基本的には
他のお客様からは離れたところで過ごされていました。
入浴のお誘いをすると
「なんで家にあるのにここで入らなくてはいけないの？」とおっしゃられ
なかなか入浴していただけませんでしたが
対応を重ねるうちに、しっかりコミュニケーションをとってからであれば
入浴いただけることがわかってきました。
若いときによく東北に出張に出かけていたそうで、
その頃のお話をすると楽しそうにされ、そこから温泉の話題になり
入浴へ上手くお誘いできるようになりました。

優しいお人柄が現れてきた

基本的にはお一人で過ごされますが、
ご本人が興味を示された際にお声かけをすると
レクリエーションにも参加してくださいます。
お話し好きの方なので、スタッフとお喋りするのを
とても楽しみにしてくださっています。
ふるさとにすっかり慣れた今では、
ご自身より重度のお客様を気遣ってくださったり、
レクリエーションを手助けしてくださったりと
優しいお人柄がうかがえるようになりました。
最近では「面倒をみてくれてありがとう」と
スタッフに声をかけてくださることもあり、
スタッフ一同嬉しく思っています。

認知症対応型通所介護施設　デイサービスふるさと　横浜市内