2012年11月28日

寝たきり生活だった頃が信じられない、今では・・・

ひと時も目を離せない、、、自分の時間が欲しい
ほとんど手足を動かすことがない女性のお客様。
常にベッドの上で過ごしておられ、何をするにもご家族の介助を必要とされ、
目が離せないので、ご家族様ご自身の時間がほとんどなかったそうです。
「寝たきりの状態ではデイサービスに受け入れてもらえない」と、あきらめていらっしゃったのですが
少しでも自分の時間が欲しいと思い、ケアマネジャーに相談されたそうです。

ご家族様の時間を作っていただけるようにふるさとへ
ふるさとでは寝たきりの方には、マンツーマンでお手伝いさせていただく場合もあり、
安心してご利用いただけるとのことで、ふるさとにいらっしゃることになりました。

ご自身で食事をしたり、レクリエーションにも積極的に参加
ふるさとにいらした当初は、ご自宅と同じように寝たきりで過ごしていらっしゃいました。
しかし、このままでは床ずれになってしまうのではないかとスタッフが心配し、
他のスタッフたちに相談いたしました。
ベッドから起きて少しでもお体を動かしていただけるために、
些細なきっかけでも見つけようとスタッフは全員でご様子を見守りました。

そんなある日、おやつの時間に手が動いたので、食べることに関心があることに気付きました。
次の食事のときには、スプーンをお渡しすると受け取ってくださるようになりました。
ご本人は「出来ない、出来ない」とおっしゃりながらも、ご自身でスプーンで召し上がることが出来ました。
また、レクリエーションの時間は車椅子に座った状態で、他のお客様の輪の中に入っていただきました。
すると、ボールや風船を使った体を動かすレクリエーションに周りのお客様と一緒に参加されるようになり、
お体を動かす機会が増え、ベッドで寝たきりになることがほとんどなくなりました。

「寝たきりだった頃が信じられない」
ご自宅にお送りした際、ご家族様からこんなことをおっしゃっていただきました。
「今まで寝たきりだった頃が信じられません。ときどき家でも食事を自分でするようになりました。
週の半分はふるさとで過ごしてくれるので、やっと自分の時間が取れるようになりました。」
隣にいらしたご本人は聞こえておられたのでしょうか。笑顔でご家族様と一緒に家の中に戻られました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内