2016年02月17日

ケアマネジャーやヘルパーとの連携 皆で支えるご家族の生活

「一緒にいると優しくできない…」 奥様に息抜きを
奥様と二人暮らしの男性。
外出を拒むようになり、奥様へ乱暴な言葉を投げるようになっていたそうです。
奥様も四六時中一緒であることに疲れてしまい、
ご本人様に優しく接することができなくなっていました。
ご近所にあるデイサービスの利用をお考えになったそうですが、
ご本人様は朝10時頃に起床されるため、送迎時間に間に合いませんでした。
ケアマネジャーの勧めで、訪問介護サービスを利用されることになったそうです。

訪問ヘルパーとごみを出しに行かれるようになった
ヘルパーの方が訪問するようになると、ご本人様はヘルパーの方と一緒に
以前習慣だったごみ出しをされるようになったそうです。
ふるさとがケアマネジャーよりご相談をいただいたのは、この頃でした。
ご自宅からすぐの集積所まで、ご本人様がごみを出しに出られるタイミングで、
ご本人様をデイサービスへお誘いしてもらえないだろうかと、
ケアマネジャーよりお話がありました。
ふるさとでは普段からご本人のご都合に合わせた送迎を行っておりますので、
特に珍しいことではありませんでした。
早速、ケアマネジャーやヘルパーの方と詳細の打ち合わせを行い、
週2回ご利用いただくこととなりました。

ヘルパーとの連携 ご自宅前でお誘い
初日、スタッフは10時過ぎに伺い、集積所からお戻りになるご本人様を外で待たせていただきました。
お声をかけ10分ほど立ち話をした後、「○○様のお話が楽しいので、もう少し聞かせていただけませんか。
お茶でも飲みながら、ゆっくりお話をしましょう」とお誘い。
ご自宅前に駐車した送迎の車へご案内すると、快く乗っていただくことができました。
手荷物はヘルパーの方が事前に準備してくださっており、
ご乗車いただいた後に受け取らせていただきました。
ご来所になってすぐは、少し戸惑っているような様子もありましたが、
スタッフとお話ししたり、ご昼食を召し上がったりしていくうちに、ご表情が柔和に。
夕方のお帰りの時間まで、ゆっくりとお過ごしいただくことができました。
その次の回も同じようにご自宅前でお誘いさせていただくと、ご来所くださり、
時々笑顔を見せながらお過ごしになってくださいました。

奥様の余裕と二人の穏やかな生活
初回から1ヶ月が過ぎる頃には、すっかりふるさとに慣れてくださったようでした。
周りのお客様とも笑顔でお話しされるようになり、ご入浴も楽しんでくださるように。
奥様は「一人の時間ができたので、優しくなれました」と、嬉しそうにおっしゃってくださいました。
また、失禁についてもお悩みだったのですが、ご入浴をきっかけに、
ご本人様にリハビリパンツに慣れていただくことができました。
ケアマネジャーより「奥様が喜んでくださっています。ありがとうございます」とお言葉をいただきました。
しかし、ご本人様にすんなりとご来所いただくことができたのは、
ケアマネジャーやヘルパーの方のご協力と連携があったからこそだとスタッフは思っております。
現在は週3回ご利用いただいており、スタッフのお迎えを心待ちにしてくださっているそうです。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内