2015年05月20日

お風呂が好きではないお客様に良い気分でご入浴を

乱暴な素振りがあり、ご入浴を強く拒否されていた 
奥様と二人暮らしの男性。
近隣のデイサービスをご利用されていましたが、
今までお嫌いではなかったことを嫌がることが多くなり、
職員がお声をかけると、乱暴を振るうような姿が見られるように…
特に、ご入浴を強く拒むようになり、お風呂に入らない日が続いていました。
ご本人様に比べて華奢な奥様は、ご自宅での介助が困難で、不衛生な状態が続いていたそうです。
ケアマネジャーの提案で、ふるさとをご利用いただくこととなりました。

もともとお風呂がお好きではない ふるさとでの個別入浴も拒まれた
施設でも、スタッフからご入浴のお誘いをさせていただきましたが、
ご本人様は頑なに拒まれていました。
奥様のお話では、ご本人様はもともとお風呂がお好きではないそうで、
若い頃から短時間で上がるか、シャワーだけで済ますことが多かったそうです。
ふるさとでは、お一人ずつ入っていただける個別入浴をご提供しており、
身体を清潔にするだけでなく、ゆっくりと湯船に浸かり、お風呂を楽しんでいただいておりますので、
ご本人様にもぜひご入浴をしていただきたいと思い、何度もお誘いをさせていただきました。
しかし、頑なに拒まれ、しばらくの間はご入浴していただけませんでした。

「恰好いいですね」体つきを褒めたことがきっかけになり
ある日、ご本人様のがっしりとした体つきについて、スタッフから「男らしくて素敵ですね!」と、
お話しかけさせていただくと、とても嬉しそうにされました。
スタッフが背中や腕などに触れ「良い筋肉ですね」と続けると、
ご本人様は、「そうかな」と、はにかみながらおっしゃいました。
「○○様、お風呂でお背中を流しましょうか」とスタッフが背中に触れながらお話しすると、
嫌そうな素振りなく、脱衣所へ入ってくださいました。
湯船には入られませんでしたが、暖かいお風呂場でお身体を流させていただきました。
その一度がきっかけとなり、それからは頑なに拒否されることなく、
時々、シャワーを浴びていただけるようになりました。
どうしてもご本人様のご気分が向かない日は無理に勧めず、下着の交換だけをさせていただきました。

好きな話題 楽しい気分でご入浴を
いつも素敵な格好をしてふるさとへ来てくださるご本人様に、
「格好良いシャツですね! よくお似合いです」と、お伝えすると、
とても嬉しそうなご表情で、スタッフにお召し物を見せてくださいます。
「素敵なシャツなので、大切にお預りしますね」とお話しさせていただくと、
快く脱いでくださるので、丁寧に畳んでお預りしております。
ご気分が大変良い時は、お話ししながら湯船に浸かり、ご入浴を楽しんでくださる日もあり、
さっぱりした後は、「ありがとう」とおっしゃってくださいます。
ご自宅では排泄のケアが上手く出来ず、大変お困りだった奥様の負担を減らすため、
ケアマネジャーの提案で、ご利用日を週6回に増やしていただくこととなりました。
奥様は、ふるさとをご利用いただくようになり衛生環境が良くなったことを、とても喜んでくださっております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内