2014年08月20日

心がけたのは「過剰な介護を行わない」ということでした

歩くときは常にご主人の介助を必要とされていた
ご主人と二人暮らしの女性のお客様。
足元の筋力が低下し、歩くときは常に介助を必要とされていました。
ご主人がいつも介助をしてくださっていたので、
ご本人様は、ご自分から何かをすることがほとんどなく、
ボーッとされている時間が増えてきていたそうです。
さらに、ベッドからの起き上がりなど、日頃の動作でも介助が必要な場面が多くなり、
ご高齢のご主人と、このままお二人だけで暮らすことに不安を感じたケアマネジャー。
ふるさとをご紹介し、週に2回、ご利用いただくことになりました。

他のお客様とお話しされることが少しずつ増えて…
家ではご主人と二人きり、静かな生活を送ってこられたご本人様。
施設では、スタッフや沢山のお客様と過ごすことになります。
慣れない環境の中、ご不安にならないよう、スタッフは積極的に、しかし優しく丁寧にお声をかけました。
少しずつ、他のお客様とお話しされることが増え、
それに伴い、ご自身でお席から立たれようとされる姿が見られるようになりました。

「自分でしたい」というお気持ちが見えるようになり
スタッフは、ご本人様の不安定な足取りを心配しましたが、
ご自分から歩こうとされているお気持ちを大切にし、
転倒されないよう、何かあったときはすぐに支えられるよう、傍で見守りました。
徐々に、日常生活の様々な動きを思い出され、
また、「自分でしたい」というお気持ちが見えるように。
お食事を召し上がられた後、お膳を片付けようとしてくださる姿が見られることもありました。
スタッフは丁寧にお礼を言ってから、お膳を支えるお手伝いをしました。
スタッフが特に心がけたのは、過剰なお手伝いを行わない、ということでした。

以前に比べ歩行も安定 さらにご家族様とのコミュニケーションが増えた
ご利用開始から半年経った現在は、
以前に比べ歩行も安定し、施設の手すりを使ってお手洗いまで行かれるように。
また、大変元気になられ、ご近所で暮らしている長女やご主人に、
毎日のようにふるさとでの出来事をお話しされるようになったそうです。
ご家族様から、「以前と違うのが目に見えて分かります。すごいですね、
本当に認知症専門のデイサービスなんですね」と、大変嬉しいお言葉をいただいたことを、
スタッフはケアマネジャーより伺いました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内