日中一人にさせることが不安
ご長男と二人暮らしの女性のお客様。
ご長男は仕事で朝早く家を出て夜は遅く帰る生活を送っておられました。
日付の認識も曖昧になったり、数分前の記憶が思い出せないことが続くようになり、
ご自身が日中不在の間、一人にさせることに対して不安に思われ、
ケアマネジャーに相談して、デイサービスを利用することになりました。
人見知りや拒否もなく順調な生活に見えた
ケアマネジャーからの推薦もあり、ふるさとにいらっしゃることになりました。
ご本人は人見知りされることもなく、すぐに介護スタッフに親しみを持って接してくださいました。
そんなある日のこと、送迎車に乗っていただくときに、
楽しげにスタッフと言葉を交わしている様子を近所の方がご覧になっていたので、
スタッフは笑顔でその方に挨拶をさせていただきました。
それがきっかけとなり、近所の方からも信頼を寄せていただき、ときどき世間話をすることもありました。
近所の方からの情報がきっかけ
施設内では物忘れがあったり、会話が食い違うこともありましたが、
スタッフや他のお客様ともなごやかに過ごされ、心配されるようなことはありませんでした。
ところがある日お迎えにあがったとき、近所の方から、「ふるさとのお迎えがない日にスタッフを探しに
どこかへ歩いて行ってしまうことがある」ということをお聞きしました。
このことを知ってからは「私たちがお迎えにあがるまで、家で寝て待っていてくださいね。」と、
ご本人に何度もお伝えするようにいたしました。
それからは、スタッフを探しに外に出ることは、ほとんどなくなったそうです。
ふるさとではお客様やご家族様以外にも、近所の方々との信頼関係をとても大切にしております。
それが後に大きな情報源に繋がることもあります。
今まで知らなかったことがあった
ふるさとにいらっしゃるまでの間も度々徘徊していたことを近所の方からお聞きし、
そのことをケアマネジャーとご家族様にお伝えしたところ、とても驚いておられました。
施設内ではバイタルチェック(体温、心拍数・脈拍など)のほかに、摂取水分量や摂取した食事や量、
お客様の一日の様子など細かく報告させていただいております。
今回のように施設の外で起こったことも細かく報告したことで、ふるさとを信頼していただくようになりました。
現在でも「ふるさとのご報告が一番の情報源です」と、頼りにしてくださることをとても嬉しく思います。
認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内