2015年10月07日

初めてのデイサービス ご不安なくご利用いただくために

無表情でぼうっとしていることが増えていた
ご長女と二人暮らしの女性。
2年ほど前に認知症と診断されたそうです。
ご長女がお仕事に行かれている間は、お一人でお過ごしになっていました。
その時間は、ご自宅でよくテレビをご覧になっていたそうですが、
いつ頃からかテレビをつけなくなっていたそうです。
次第に無表情になり、ぼうっとしている姿が頻繁に見られるようになりました。
心配したご長女がケアマネジャーに相談し、デイサービスを利用されることに。
ケアマネジャーよりふるさとをご紹介いただきました。

ふるさとでの時間を楽しんでいただくために
スタッフはご挨拶に訪問した際に、ご本人様について様々なお話を伺わせていただきました。
これまでご自宅でお過ごしになっていたご本人様に、
初めてデイサービスにいらしていただくこととなります。
ご不安なく、少しでもふるさとでの時間を楽しんでいただくために、
ご本人様に合ったレクリエーションやお過ごし方をご提供したいと考えていたからでした。
ご趣味やお好きなこと、以前されていたお仕事など、様々な事柄についてお話を伺い、
施設に戻ったスタッフは、さっそく皆で話し合いを行いました。
以前、ご本人様は銀行員をされていたとのことで、そろばんをご用意してみることになりました。
また、少しお耳が遠いことなどもスタッフ全員に周知し、
お話しかけるときは、大きめの声でゆっくりとお声をかけさせていただくことにしました。

ご本人様に合ったレクリエーションを
初日、ご来所になってすぐは、スタッフと二人でお話をしてお過ごしいただきましたが、
しばらくしてから、そろばんがあることをお話ししてみると、ご興味があるようでした。
計算問題のプリントと一緒にお渡しすると、ご本人様はそろばんを手に取られ、
この日ご用意したプリントをあっという間に終えてしまいました。
答え合わせをさせていただき、丸がたくさん並んだプリントをお返しすると、
嬉しそうなご表情をしてくださいました。
他のお客様と行うレクリエーションでは、スタッフから大きな声でご説明させていただくと、
皆様と一緒に参加され、楽しんでくださったようでした。
それから、週に1回のご利用日は、毎回そろばんを使って計算問題をされることが習慣になりました。
ゲームなどを行う際は一緒に楽しみながら、『得点係』も快く引き受けてくださいました。

表情や行動に大きな変化 笑うようになったご本人様
それから2ヶ月ほど経過した頃、ご自宅での様子が変わってきたと、ご長女よりお話をいただきました。
ご本人様は以前のようにご自身でテレビをつけ、ご覧になるようになったそうで、
悲しいニュースをご覧になると、よその方をとても心配していらしたそう。
お仏壇のお水を換えたり手入れをされたり、ご自身のこと以外に関心が向くようになったとのことです。
また、施設からのご報告書でご本人様の笑顔をご覧になったご長女は、
「こんな表情をするんだ…!」と、驚きながらも大変喜んでくださいました。
表情がはっきりと変わり笑うようになったことを、何よりも喜んでくださっております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内