2015年10月14日

排泄ケアや介助 ご家族の様々なお悩み事

大きな声を出すことが増え 利用の継続が難しいと言われた
ご主人とご主人のご兄弟と三人でお住まいの女性。
以前より他のデイサービスを利用されていました。
気持ちが苛立つと、叫ぶように大きな声を出されることが増え、
ご利用の継続が難しくなってしまったそうです。
ケアマネジャーより認知症対応のデイサービスを勧められ、
一度ふるさとへいらしてくださることとなりました。

個別で対応 お話を傾聴させていただいた
初めてのご来所の日、スタッフはご本人様の様子を傍で見守らせていただきました。
不安そうな様子が見られた時は、個別にそっとお声をかけお話を伺いました。
はじめのうちは興奮され、大きな声を出されていましたが、
お手を取らせていただきながらお話を伺っていると、次第にお気持ちが落ち着いてこられました。
お話は思い出話が中心で、ご本人様はふと思い出された懐かしい出来事をお話ししたかったようです。
スタッフは静かに相槌を打ち、黙って聞かせていただきました。
それからも、スタッフと二人だけでお話をする時間を作るようにすると、
徐々に大声を出されることがなくなっていきました。

他にもお悩みがあった 排泄ケアや介助について
ご家族様は他にもお困りになっていることがありました。
排尿の回数が多くリハビリパンツから漏れてしまうことや、
あちこちにぶつけてしまい身体のお怪我が絶えないことについてでした。
施設では排尿の記録をしておりますので、頃合いを見てお手洗いへご案内し、
また排便がスムーズではなかったようなので、お腹のマッサージを行わせていただきました。
ご自宅ではリハビリパンツとパッドの併用をお勧めさせていただき、
漏れにくくなる使用方法をお話しさせていただきました。
身体のお怪我については、歩く際に前のめりになっていらっしゃることが原因でした。
お身体が壁や手すりに当たらないようスタッフが保護しながら介助させていただくことで、
お怪我が減っていきました。

ご本人様にもご家族様にも快くご利用いただいています
当初ご利用は週に1回の予定でしたが、ご家族様のご意向で増回していただくこととなりました。
現在は週3回のご利用の他に、時々臨時でもご利用いただいております。
静かに過ごされることがお好きなご本人様は、施設では編み物やパズルなどを楽しまれています。
作品づくりにはあまりご参加にならず近くでご覧になられていることが多いのですが、
「それ、いいね。私にもちょうだい」とスタッフや周囲のお客様にお話しかけられています。
毎回、完成後に作品をプレゼントさせていただくのですが、
ご家族様のお話では、ご自宅の居間に飾ってくださっているそうです。
ケアマネジャーによると、ご利用いただくにつれてご本人様のお気持ちが落ち着いてきたそうで、
処方される薬の量も減ったとのこと。
ご家族様は『体力的にも、金銭的にも助かっている』とおっしゃってくださっているそうです。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内