2016年08月24日

入浴や服薬、ご自分ではできているつもりだった

近所のデイサービスに通えなかった
ご主人と息子様とお暮しの女性。
日中はいつもご主人と二人でお過ごしでした。
入浴が困難になり、近所のデイサービスを利用することになったのですが、
お母様は乗り気ではなく、送迎の車に乗ろうとしなかったそうで、
一度も利用されないままデイサービスから断られてしまいました。
ケアマネジャーは、認知症の方専門のデイサービスへと、ふるさとを勧めてくださったそうです。

実際にお話ししてみてわかったこと
ケアマネジャーからのご連絡を受けたスタッフは、
さっそくご自宅を訪問させていただき、お話を伺いました。
ご家族様のお話では、お風呂に入らないばかりか、常用の薬も飲まなくなっていたとのことですが、
お母様は、ご自分では毎日お風呂に入っているつもりでいらして、
きちんとお薬を飲まれているつもりでした。
さらに、ご家族様によると、だんだんと寝てばかりになり、
食欲がないのか、お食事を召し上がらなくなっていたそうです。

初めてのご利用日 ご気分が向くようお声がけ
初めてのご利用日にスタッフがお迎えに上がると、
「身体が痛いから今日は寝ているわ。風邪をひいたかしら…?」とベッドに入られてしまいました。
ご様子を伺ってみると熱はなく、体調も良さそうでしたので、
「気分転換に一緒に外に出てみませんか」とお話しし、
ふるさとに来ていただくことができました。
施設では、周りのお客様やスタッフと楽しそうにされていたのですが、
ご入浴へお誘いをすると一変、怪訝なご表情に…。
脱衣所に来ていただいても脱いでいただくことができませんでした。
そこで、はじめは「体重測定をしますので、脱いでいただけませんか」と声をかけ、
体重を測った後に「ちょうどお風呂が沸きました。ついでにご入浴はいかがですか」と、
あたたかいバスルームへご案内しました。
すると、ご自分からすすんで湯船に入ってくださり、
サッパリとした後に「ああ、気持ち良かったわ! 入れてくれて、どうもありがとう」と
ニコッと笑ってお礼を言ってくださいました。

「帰宅後、機嫌や体調が良い」ご家族様からいただいた嬉しい言葉
その様子をケアマネジャーに連絡すると、初回から入浴されたことにたいへん驚かれ、
「ふるさとさんにお願いしてよかったです」と喜んでくださいました。
それから週2回通っていただいた後、ご利用を週3回に増やしていただくことに。
毎回、入浴やお食事、服薬をきちんとされるようになったことで、
顔色が良くなり、お元気になりました。
開始からしばらくは、ご気分が向かず外出したくないご様子の日もあったのですが、
今ではお迎えに伺うと、「いつものお兄さんだね」と快く送迎の車にご乗車いただけるようになりました。
ご家族様は「ふるさとから帰ってくると、機嫌や体調が良いんだよ」と喜んでくださり、
「できるだけ通わせたいと思っている」と嬉しいお言葉をいただきました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内