2016年11月16日

ご高齢の夫婦二人暮らしを支えるデイサービス

道に迷い、警察に保護されることもあった
ご主人と二人暮らしの女性。
よくひとりで出かけていたのですが、
認知症の進行とともに道に迷うことが増え、そのうち自宅へ帰れなくなっていました。
警察に保護されることもあり、高齢のご主人がお世話をするのが難しい状況に…。
そこで近所のデイサービスを利用されることになったのですが、
施設では話す相手がいなかったため、すぐに行かなくなったそうです。

ご家族だけでご見学にいらした
近くにお住まいの息子様がケアマネジャーに相談したところ、
認知症の方に対応できるデイサービスをいくつか勧められ、
中でも認知症の方専門ということでふるさとが気になったそうです。
まずはご家族様だけで施設を見に来られることとなりました。
その日は、普段の様子を見ていただいただけでなく、
ご本人様の性格や症状、生活パターンなどを伺い、
起床に合わせた送迎時間やご利用曜日を提案させていただきました。
ケアマネジャーとも相談し、次はお話の合いそうな方がいる日に
ご本人様と一緒に見学に来ていただくこととなりました。

故郷の思い出話で 笑顔が見られて
ご見学の当日は、同郷の方がいる日でした。
その方を交えながらスタッフと思い出話で盛り上がり、
楽しそうにお話ししていました。
そのご様子を見て、付き添っていたご家族様は、
ホッと安堵の表情を浮かべていました。
その日はそのまま利用され、夕方までお過ごしいただきました。
次にお迎えに伺ったときは快く送迎の車に乗って来てくださいました。
慣れないうちは緊張や不安もあるだろうと思い、スタッフが隣りに座り、
ご本人様が話題の中心になるように話しかけ、
レクリエーションや歌の時間も楽しめるようサポートさせていただきました。
すると、少しずつご自分からスタッフへお話しかけてくださるようになり、
様々な場面で笑顔を見せてくださるようになりました。

「安心して通えることがありがたい」ご家族からの嬉しいお言葉
それから半年が過ぎると、ご家族様との会話に
ご本人様からふるさとの話題が出るようになったそうです。
ご家族様から「母を楽しませていただき、ありがとうございます。
安心して通えることが本当にありがたいです」と嬉しいお言葉をいただきました。
また先日、お誕生日を迎えられ、施設でもお祝いさせていただいたところ、
ご本人様もご家族様もたいへん喜んでくださいました。
今では利用日ではない日も自らお支度をはじめることもあるくらい、
ふるさとを気に入ってくださっているそうです。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内