2013年06月12日

衣服が排泄物で汚れてしまった・・・、入浴のきっかけ

他のデイサービス職員の方からご相談いただいた
ご主人と長女の三人暮らしの女性。
元々他のデイサービスに通っていらっしゃいましたが、ご利用の拒否が続き、受け入れが困難であることから、
その施設のスタッフの方からふるさとにご相談のお電話をいただきました。
早速、ご家族様とケアマネジャーがふるさとのパンフレットをご覧になり、
「お家のような雰囲気なので、ここなら大丈夫かもしれない」と、ふるさとにいらっしゃることになりました。

居心地の良さを感じていただくことを目標とした
ご利用初日、自宅へお迎えに行くと、はじめはスタッフのお誘いに応じていただけませんでしたが、
「あとから私も行くよ」と、ご主人がお声をかけてくださったことがきっかけとなり、ふるさとの車に乗ってくださいました。
(実際にご主人はお見えになっていません。)
施設に到着してからは、一人のスタッフがずっと寄り添ってお声かけを続けましたが、
意思の疎通は出来ないご様子で、帽子も脱いでいただけないまま、その日は終わってしまいました。
そこで、スタッフは言葉を理解していただくのではなく、まずは居心地の良さを感じていただくことを目標としました。

衣服に排泄物がついてしまったことが入浴のきっかけ
ある日、お手洗いの際、ズボンを履いたまま排泄をなさったので、衣服にもご本人にも排泄物が付着してしまいました。
そのとき、ご本人はとても不快なお顔をなさっていたので、入浴の爽快感を知っていただく機会になるのではないか、
と、スタッフは考え、そのまま浴室へご案内いたしました。
はじめはお風呂に入ることを嫌がっていらっしゃいましたが、さきほどの汚れを綺麗に洗い流して、
お体を洗って差し上げると、気持ち良さそうにくつろいでくださいました。
その日以降、お声かけに応じてくださることはなくても、スタッフを嫌がることは減っていきました。

得意とされるレクリエーションにお誘いした
少しずつ、スタッフやふるさとの雰囲気に慣れていただけるようになったので、レクリエーションへお誘いしました。
すると、ご本人の集中力の高さを生かせる絵画の時間は積極的に参加してくださるようになりました。
ご家族様やケアマネジャーからは、「利用できるだけで十分だと思っていたのに、入浴やレクリエーションも
できるようになるなんて、本当に良かったです。」と、お喜びのお声をいただきました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内