2023年06月06日

「ふるさとに来ると楽しくて仕方がない」とおっしゃるように

訪問マッサージを拒否するようになった

一人暮らしの80代女性。
娘さんは少し遠いところにお住まいで介護が難しい状況でした。
認知症の症状が進んでからは、ご本人はほとんど外へ出ることがなくなり
1日家で横になって過ごしていたので娘さんは心配していました。
また訪問マッサージを利用していましたが、
次第にマッサージ師が家に入ることを拒否するようになり
玄関に「来ないでください」と書いた紙を貼るようになったそうです。
時折様子を見に行っていたケアマネジャーも門前払いされるようになったため
認知症対応型のふるさとにお声がかかりました。

見学で体操に参加

まずは見学に、ご本人と娘さん2人でいらっしゃいました。
知らない人がたくさんいる初めての場所ですので、
ご本人はとても警戒していらっしゃるようでした。
少しでも打ち解けていただけるように、
回想法で使う昔の家電のカードをお見せしながらお声かけし、
他のお客様の輪へお誘いしました。
すると輪に加わって、一緒に体操もしてくださいました。

週1の利用が週3に

週に1回、娘さんがご本人の家にいらっしゃるため、
初回の利用日はその日に合わせることに。
契約のときには「行きたくない」とおっしゃっていましたが、
初回から特に拒否されることなく
帰りの時間まで過ごしていただくことができました。
娘さんがいらっしゃる日に合わせて週1の利用で、ということで始めましたが
しばらくするとふるさとにすっかり慣れ、
娘さんが家にいなくても通所いただけるようになり、週3回の利用となりました。

送迎車の見送りをしてくださるように

利用開始から2ヶ月後には、ふるさとで入浴できるようになりました。
「喋る人がいないから家にいてもつまらない。でもここに来るとみんないるし、
色んなことをやってくれるし楽しくて仕方がない」とおっしゃり、
レクリエーションや体操にも熱心に取り組んでくださいます。
娘さんが不在の日は、お送りの際に玄関で
「ドアを閉めたらすぐに鍵をかけてくださいね」とお願いをしていますが、
いつも玄関から出て門の外まで見送りに来てくださいます。
ふるさとの車が見えなくなるまで両手で大きく手を振って見送ってくださるので、
スタッフ一同温かな気持ちになり嬉しく思っています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内