2024年05月01日

今日が何日かわからなくなる…日付を新聞で一緒に確認する

ご近所の方が心配しデイサービスへ

一人暮らしの80代男性。
認知症の症状の進行に伴い、ご自宅に引きこもるように。
その後、身の回りのことをご自身ですることが難しくなり、
心配したご近所の方が市の窓口に相談。
最初は一般のデイサービスを利用することになったそうですが、
どうしても通うことができず、認知症対応型のふるさとに
お声がかかりました。

予定はないけど「予定がある」

強い拒否はないものの、家から出ることが億劫なご様子で
通所できる日とできない日がありました。
通所できない日はいつも「今日は予定があるから行けない」とおっしゃり
送迎車に乗っていただくことができませんでした。
「予定がある」とおっしゃる日も、本当に何か用事がある訳ではないようでしたが、
利用開始からしばらくは、どうしたら説得できるかわからず
無理強いはせず、ふるさとに行く気分になってくださっている日にだけ
来所いただくようにしました。

カレンダーの印と新聞の日付

ある日の朝、迎えに来たスタッフにご本人が
「今日は予定がある。事前に言ってくれたら行けたのに」とおっしゃいました。
ご自宅のカレンダーを見ると、今日の日付のところには
『ふるさと』としっかり書いてあり、
ふるさとへ行く日であることをご自分で記していらっしゃいました。
それを見たスタッフが「事前に伝えてありましたよ、○○さんもご自分で
カレンダーにふるさとに行く日だって書いてくださってますよ」と言い
新聞の日付をご本人と一緒に確認し、
「ほら、日付合っているでしょう?」とお声かけすると
「本当だね、今日はふるさとの日だ」と笑って納得され
送迎車に乗っていただくことができました。

「ここは色々なことをやってくれる」

時折帰宅願望が見られるものの、施設では
レクリエーションや体操などを楽しまれ
「ここは色々なことをやってくれるから嬉しい」と
ニコニコしながらスタッフに話しかけてくださいます。
ご自宅での、お一人での入浴が難しくなっていたため、
ふるさとで入浴対応も行うようにいたしました。
昼食も「美味しい」ととても気に入ってくださり、
毎回完食してくださっています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内