2021年12月09日

笑顔が見られるようになり、減薬にも繋がった

長い間入浴していなかった

サービス付き高齢者住宅にお住まいの80代女性。
数年前まで神奈川県外にお住まいでしたが、
ご主人が亡くなられたのをきっかけに
娘さん夫婦のご自宅がある神奈川県内のサ高住へ。
サ高住入居後は、元々あまりお風呂がお好きでないこともあり入浴を断固拒否。
清拭のみ行っていました。
もう5年ほど入浴ができていないことや、
サ高住に入ってからは外出を全くせず、他の人との交流がないことから、
娘さんがケアマネジャーに相談。
認知症対応型のふるさとにお声がかかりました。

関西弁でお声かけ

最初と2回目のお連れ出しは「外に出たくない」とおっしゃられ、
来所いただくことができませんでした。
しかしお迎えの際に、女性スタッフの対応の方が、
よく反応してくださることがわかりましたので、
毎回同じ女性スタッフがお迎えに伺うようにしました。
またご本人が関西弁を喋られるので、少しでも親しみをもっていただければと
スタッフも関西弁風の口調でお声かけをするように。
3回目のお迎えでは送迎車に乗っていただくことができ、
来所いただくことができました。

お湯をかけるときは桶を使って

入浴がお好きでないと伺っていたので、
娘さんに拒否の理由、原因などを事前に伺いました。
ご本人が子どもの頃に暮らしていた家にはお風呂がなく
そもそも入浴の習慣がなかったこと、
また時々行く銭湯の帰りに湯冷めをして、ひどい風邪になってしまったことから、
入浴にあまり良い印象がないとのことでした。
何度か入浴のお誘いを行ううちに、スタッフが楽しく会話で盛り上げながらであれば、
どうにか浴室にご誘導することができるようになり、
シャワー浴ができるようになりました。
最初はシャワーのお湯の勢いもお嫌いなのかもしれないと推測し、
必ず桶を使って優しくお湯をおかけするようにしました。
次第に慣れてくださり、シャワーハットを使えば
髪も洗わせてくださるようになりました。

表情が豊かになった

ご本人はにぎやかな場所が苦手なため、ふるさとでは基本的には
他のお客様から離れた、静かな場所でお過ごしいただくようにしました。
スタッフとの1対1でならお話ししてくださるので、
マンツーマン対応でお喋りや個別レクなどをしています。
以前は表情があまりなかった方ですが、ふるさとに通い始めてから、
笑顔が見られるようになり、声にもハリが。
かかりつけ医の診断も良好で、減薬することもできたそうです。
娘さんからは「デイサービスに通うなんて、絶対に無理だと思っていた」
「表情が豊かになって嬉しい」と喜びのお言葉をいただき、
スタッフ一同嬉しく思っています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内