2017年09月13日

食事量と体重の減少に 好きなものを好きなだけ 

介護者であるご本人が軽度認知症と診断されて
奥様とご次男と3人暮らしの男性。
ご次男と認知症の奥様をお世話していました。
帯状疱疹に罹ったことをきっかけに自宅に籠るようになり、
食事量が減って体重も減少していました。
主治医に軽度の認知症と診断され、ケアマネジャーの勧めで
認知症の方専門のふるさとをご利用いただくことになりました。

小食になり、お粥しか食べられない
ご自宅では気が短いところがあるそうで、
「他の方の迷惑になるのでは…?」とご家族が心配されていましたが、
ふるさとでは、穏やかにスタッフとのお話を楽しまれ、笑顔も見られました。
レクリエーションでは、座ってできるゲームやクイズなどを積極的に行い、
スタッフとコミュニケーションを取りながら楽しんでいただきました。
お食事は、お粥を好まれるとのことで、ご飯をお粥にしてご提供しました。
しかし、お粥はすべて食べられるのですが、おかずには、ほとんど口をつけられませんでした。
メニューの中に嫌いな食材はなさそうでしたので、
「こちらもぜひ召し上がってくださいね」とお声をかけても、変わりませんでした。

おかずも食べてもらうには、どうしたら良いだろう?
どうしたら、おかずも食べてもらえるだろうか、とスタッフ同士で話し合い、
「お粥をたくさん食べられるようになったら、食欲が出てくるかも知れない」と考え、
お粥の量を増やしてみることに。
それまでの2倍量にしてご提供すると、あっという間にすべて食べられ、
次第に、おかずも一口、二口と食べられるようになりました。
少しずつ食べられるおかずの量が増えると、体調が良さそうなことが多くなりました。

通うことが食事量の増加と生活リズムの改善につながった
さらに、開始から3ヶ月が過ぎた頃から、主治医の勧めで週3回に増やすことに。
それまで午前中はウトウトされることが多かったのですが、
通うことが習慣になると、朝からスッキリ目を覚ましていることが増え、
特に調子が良い日は、お迎えの時間になると玄関でスタッフを待っていてくださるようになりました。
ご家族は、食事の量が増えたことや生活リズムが安定したことに安心され、
また、ご利用日は、自分の時間を楽しめるようになったと喜ばれています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内