2013年11月27日

「仕事」「家事」「子育て」「介護」を一人で抱えていた

長男は一人でお子様を育て、介護をする時間がなかった
長男と三人の孫と五人暮らしの女性。
ケアマネジャーがご自宅を訪問した際、ご本人が1週間前と同じ衣服を着ていたので、
寝室を確認したところ、食べ物や衣服が乱雑に置かれていたそうです。
介護者の長男は、お一人でお子様を育てながら、夜遅くまで家事や仕事をしていたため、
ご本人には食事を用意することだけで精一杯だったそうです。
その後、ケアマネジャーの提案で、ふるさとを週3回ご利用いただくこととなりました。

毎回お持ちいただくものをご家族様にお伝えした
ふるさとに初めていらっしゃったとき、女性スタッフがお手洗いへご案内した際、
ご本人の下着が汚れていたことに気づきました。
ところが、ご持参いただいたバッグの中に替えの下着が入っていなかったので、
施設でご用意したリハパンを履いていただきました。
衣服の汚れもあったので、帰りの送迎の際、
ふるさとでお着替えをしていただくことをご提案いたしました。
すると長男から、お着替えに必要なものや持ち物を連絡帳へ書いて欲しい、とのご要望があったので、
次回のお持ち物を毎回記入させていただくことになりました。

衛生面にも気をつける必要があった
次の帰りの送迎時、長男がご不在だったので、ご本人のお部屋までお送りいたしました。
ご本人がお疲れのご様子だったので、ベッドへ座っていただくと、スタッフはベッドが湿っていることに気づきました。
少し匂いがあり、パッドからベッドのシーツに排泄物が漏れていることが原因のようでした。
スタッフは、ご本人が不衛生な状況にあることを心配し、ケアマネジャーに報告しました。
その結果、ケアマネジャーはご本人のお部屋を清潔な状態で維持できるように地域包括支援センターへ相談し、
地域包括支援センターの職員の方とご家族様でご本人の生活環境について話し合いが行われました。
そして、衛生的な状態を維持するために、1日1回は衣服と下着のお着替えできるように、
ふるさとを毎日ご利用いただくことになりました。

ご家族様へご提案させていただけるようになった
ご家族様から「家で何か必要なものがあれば教えてください。」と、スタッフへご要望があったので、
ベッドに防水シーツを敷いていただくことをご提案させていただきました。
現在は、ふるさとでお着替えをされ、帰宅時には必ずパッドを替えさせていただいているので、
衣服や下着が汚れることもほとんどなくなりました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内