2018年04月04日

週に一度は外へ出て おしゃべりを楽しんでほしい

引きこもりがちの生活を娘さんが心配
70代の一人暮らしの女性。
ご家族には娘さんがいらっしゃいますが、遠くにお住まいで
毎日朝と夜にヘルパーの方が訪問していました。
ご本人はご自宅の玄関の開け閉めや、施錠をすることができないので
鍵もヘルパーの方が管理。
そのためご自宅に引きこもりがちの生活に…。
曜日の感覚もなくなってしまい、娘さんが心配され、
ケアマネジャーの勧めで、ふるさとをご利用いただくことになりました。

週に一度だけ ふるさとへ
ホームヘルパーをメインでご利用されていましたので、
ふるさとへは週に一度、通うことになりました。
朝、ヘルパーの方がいらっしゃるタイミングでお迎えに上がり、
お誘いすると「なんで出かけなくちゃいけないの?」とおっしゃられ、
カバンを放り投げたり、履いた靴をまた脱いでしまったり。
何度もお声かけして、お迎えの車にご乗車いただき、ふるさとのご利用が始まりました。

週一のご利用 ふるさとのことを忘れてしまうが…
ご本人はお話し好きの方で、他のお客様とも笑顔でおしゃべりを楽しまれていました。
パズルや体操もお好きなようで、積極的に参加してくださいます。
またご自宅はユニットバス。
娘さんからの強い希望で、ふるさとへいらっしゃった日は必ず
広い湯船にゆっくりと浸かっていただくことに。
しかし物忘れの症状により、次の週にはふるさとのことを忘れてしまいます。
ご自宅に伺うと「なんで今出かけるの?私は好きな時に出かけちゃいけないの?」とおっしゃり、
なかなか車にご乗車いただけないので、毎回何度もお誘いします。
ふるさとへ到着すると、『見覚えがある』と思われるようで
前の週にご本人が作られた季節の作品をお見せすると、
「そういえば作ったかも」と嬉しそうにされ、「また作ろうかな」とおっしゃいます。

記憶を呼び戻すお声かけ 他のお客様とのおしゃべりで思い出すことも
最近は物忘れの症状がさらに進み、人の顔がわからなくなってきました。
毎回初めてお会いして、毎回初めてふるさとへいらっしゃる…。
不安そうにされるので、少しでも記憶を呼び戻せるようなお声かけもしながら
対応を行なっています。
スタッフだけでなく、他のお客様もご本人のことを覚えていらっしゃるので、
「あれ!今日来たの?」と話しかけてくださり、それにより思い出されることも。
娘さんは、ご本人がご自宅で一人テレビを見ているのではなく、
色んな方とお話しされていることを大変喜んでいらっしゃいます。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内