2017年08月02日

ご本人に合った過ごし方で穏やかに

被害妄想と荒くなった言動にお困りだった
奥様とご長女ご家族とお住まいの男性。
散歩が日課でしたが、いつ頃からか不機嫌になって帰宅されるようになったそうです。
「監視されている」、「狙われている」といった被害妄想があり、
それらを奥様がやんわりと注意すると、暴言を言ったり、暴力振るうように。
地域包括からの勧めで、認知症の方専門のふるさとをご利用いただくことになりました。

自宅でない場所で他人と過ごせるのだろうか…
ご本人は、これまで自宅以外で長時間過ごしたことがなく、
また介護サービスも利用したことがかったため、
ご家族は、自宅でない場所で他人と過ごせるだろうかと心配していました。
しかし、抵抗なくご来所され、不機嫌になることもなく過ごされました。
お迎えに上がったスタッフが同性の男性で、そのスタッフがそばを離れなかったことが
ご本人の安心につながったようで、お話をしながら夕方まで過ごしていただきました。

好きなゲームに集中する時間を楽しまれて
周りの方と同じことをしたり、ルールを守ったりすることが難しく、
レクリエーションにはあまり参加されませんでしたが、
数字合わせやクロスワードなど一人で行うゲームに集中され、
合間にスタッフとのお話を楽しんでいただきました。
時々、ご本人のほうから「一緒にやらないか?」と、
ご自分が楽しまれているゲームにスタッフを誘ってくださることも。
友人のように親し気に、声をかけていただけるようになりました。

カレンダーに印を付けて「こんなに楽しそうに通うとは」
ご家族の休息として週1回の予定でご利用をスタートしたのですが、
ご本人が穏やかになったことから、週2回に増やしていただくことになりました。
また、その週2回はご本人の希望で、お話が合う方がいらっしゃる曜日に。
ご自身でカレンダーに印を付けてご利用日を楽しみにされ、
「主人がこんなに楽しそうに通うとは、思ってもみませんでした」と
ご家族は驚きのご様子でお話ししてくださいました。
ご帰宅されると、送迎の車が見えなくなるまで外で見送ってくださっています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内