2014年09月10日

楽しい思い出話で笑顔が増え症状が安定 

横になられている時間が増え、短期記憶力が低下されていた
奥様と二人暮らしの男性のお客様。
一般のデイサービスに通われていたそうですが、ご本人様が拒否をされ利用をやめられていました。
歩行もしっかりとされていて身体はお元気でしたが、
一日中、座りっきりでいらっしゃり、短期記憶力(*)が低下されていたそうです。
さらに、少しずつ横になられている時間が増えてきて…
「このまま寝たきりになったら…」と、ご心配に思われていた奥様。
ケアマネジャーが、認知症専門のふるさとをご紹介されたそうです。

口数少なく、とても物静かなご本人様
スタッフが初めてご本人様にお会いしたとき、口数少なく、とても物静かなご様子でした。
スタッフは、レクリエーションの時間などを楽しんでいただくためにはどうしたらよいか、と考えました。
そこで歌などをきっかけに、子どもの頃やお若かった頃の思い出を中心に伺ってみることに。
すると、「昔は、馬に乗っていたんだよ」と、お若かった頃のお話しをしてくださりました。
スタッフが、「馬に乗られていたんですね。すごいですね、格好良いですね」と言うと、
とても嬉しそうに微笑まれました。
それから、少しずつお話ししてくださるようになりました。

嬉しかった思い出 楽しい思い出を笑顔で
海外に行かれたことなど、様々なお話しをしてくださるようになったご本人様。
スタッフは、特に嬉しかった思い出や、楽しかったことを中心に伺い、
会話をすることを楽しんでいただけるよう、いつも笑顔で、明るい声で相槌を打ちました。
何度もお話を重ねるごとに、笑顔を向けてくださることが増え、
他のお客様とも積極的に会話をされるようになっていきました。
それに伴い、レクリエーションにも楽しんで参加してくださるようになり、
カードゲームをしているとき、他のお客様に「ここにあるよ」と教えてくださるなど、
ご本人様の心優しい一面が見られるようになりました。

生活にメリハリができ、症状が安定されています
ほとんどお休みなさらずに通ってくださり、1年半が過ぎました。
ふるさとをご利用いただくようになり、ご本人様の生活にメリハリができたようです。
奥様が心配されていた短期記憶力も低下されることなく、
ふるさとのご利用が、ご本人様にとって良い刺激になっているご様子です。
ご家族様からご利用回数を増やすことをご依頼いただき、現在は週に4回ご利用いただいています。

(*)短期記憶力‥‥数十秒から数十分、保持される記憶。ついさっきの出来事、少し前の事などを覚えておくこと。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内