2024年01月03日

スタッフの声かけに、涙を流して「ありがとう」

一般デイの利用は難しいと感じ始めていた

奥様と2人暮らしの70代男性。
通っていた一般のデイサービスが閉鎖となり、
代わりに利用できるデイを探していらっしゃいました。
元々、奥様が近くにふるさとがあることをご存知だったこと、
またご本人の言語障害の症状が進んでおり、
一般のデイサービスは難しいと感じ始めていらっしゃったことから
ケアマネジャーに「認知症専門のふるさとを利用したい」と相談され、
ご利用いただくことになりました。

外に出たいときはスタッフが一緒に

最初のお連れ出しでは、ご本人が気持ちよく施設に来てくださるよう
「社長!おはようございます!」と、会社の部下のようにお声かけしたところ
スムーズに来所いただくことができました。
施設に着いてからは、しばらくすると外に出ようとされたため、
スタッフが一緒について行き、気持ちが落ち着くまで施設の周りを歩くなどし
できる限りご本人のストレスを軽減できるよう努めました。

「僕が助けますから!」

ふるさとに少し慣れてきた頃に、認知症の症状の進行から
言葉のやり取りができず、ご本人が苦しそうにされているときがありました。
あるスタッフが「何かあったら絶対に僕が助けますから安心してください!」
とお声かけすると、スタッフの手を握って
涙を流して「ありがとう、ありがとう」とおっしゃり、
それからはどんどんふるさとの雰囲気やスタッフになじんでくださいました。

甘いコーヒーで落ち着かれる

その後しばらく通っていただくうちに、午後にお出ししている甘いコーヒーを飲むと
かなり気分が落ち着かれることがわかってきました。
緑茶をお出しするよりも明らかに反応が良く、喜んで飲んでくださるので
外に出て施設の周りを歩いた際には、
「歩いて汗もかきましたし、コーヒーいかがですか?」とお声かけをするようにしました。
するとすんなり施設に戻ってくださり、
コーヒーを飲んでゆったり過ごしてくださるようになりました。
最近はすっかりふるさとに慣れ、言葉のやり取りが難しくても、
レクリエーションや歌の時間は手拍子で参加してくださり、
ニコニコと穏やかに過ごしてくださっています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内