2023年12月06日

やりがいを感じていただけるようなお声かけ

免許を返納したのに運転したい

奥様と2人暮らしの80代男性。
毎日「仕事へ行く」と言って外に出て行ってしまい、
すでに免許を返納しているのに
車の運転をしようとすることが多かったそうです。
車に乗ろうとする際は、ご本人を助手席に乗せて奥様が運転し
ご本人の指示に従って1時間ほど近所を走っていました。
毎日の運転や介護で疲れてしまった奥様がケアマネジャーに相談。
「認知症専門のふるさとはどうか」と紹介され、利用へと繋がりました。

ふるさとに「仕事」で行く

ご本人はデイサービスの利用について「面倒くさいから嫌だ」とは言うものの、
利用している訪問リハビリテーションの方がご自宅に来られたときには
実際に会って会話を始めると受け入れてくれている…という話を奥様から伺い、
ではふるさとの場合も施設に来ていただけさえすれば、
きっと楽しんでもらえるだろうと推測しました。
また奥様から、仕事があると言って出かけてしまうことや
ご本人が以前子ども会の会長をされていたことなどを伺っていたので
「会長の経験があるご本人に、仕事で来てほしいとお願いしてみよう」
ということになりました。

ご高齢の方の力になってほしいとお願い

契約の際に、ご本人に「ふるさとはご高齢の方が集まる施設なんです。
今まではお子さんたちのためにお仕事をされていましたが、
今度はご高齢の方のために力になってもらえませんか?」とお願いをしたところ
快く引き受けてくださいました。
最初のお連れ出しの際も、奥様が
「今日は子ども会の会長だったあなたに是非来てほしいって言ってる人が来るよ。
行ってあげなよ」とお声かけし、スタッフも
「会長!皆さんが施設でお待ちしています!」とお誘いすると
スムーズに来所いただくことができました。

楽しそうに手伝ってくださる

日によっては帰宅願望が強い日もありますが、
「このお仕事をお願いします」とお伝えして、カルタの読み札を読む係や
その日ご利用のお客様に歌の本を配るのをお願いすると
楽しそうに手伝ってくださり、お送りの時間までお過ごしいただけます。
スタッフのような役割を率先して務めてくださり、
塗り絵をされているお客様にアドバイスをしてくださることも。
ふるさとに来ることにやりがいを感じていただけるよう、
「仕事をしたい」という欲求を満たせるようなお声かけを行っています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内