2022年08月03日

奥様に一人の時間を

奥様にべったり…自分の時間が持てない

サービス付き高齢者向け住宅にご夫婦でお住まいの80代男性。
認知症の進行に伴い、奥様から片時も離れないようになったそうです。
常にご主人のお世話をしなければならない奥様は
自由な時間が全くなく、心身ともに疲れていらっしゃいました。
少しでも一人の時間が持てないかケアマネジャーに相談したところ、
認知症対応型のふるさとを紹介され、ご利用へと繋がりました。

奥様と離れたくないから行かない

契約の際に、スタッフがデイサービスの利用についてご説明したところ
ご本人は「奥さんと離れたくない」「行かない」と通所を断固拒否。
そこで奥様とご相談し、最初のお連れ出しのときは
「奥様が病院に行くので、その間ふるさとで待っていてほしい」と
お願いすることに。
納得してくださり送迎車に乗っていただくことができましたが、
車内でも施設に着いてからもずっと「帰りたい」とおっしゃり
落ち着かないご様子でした。
なんとかその日は過ごしていただきましたが、次の利用の際には
「絶対に行かない!」と部屋から出てもらえませんでした。

同じスタッフがお迎えに伺う対応

まずは信頼関係を築くために、週に何度か必ず同じ男性スタッフが伺い
お喋りなどをして顔を覚えていただけるようにしました。
2ヶ月ほど経った頃には、お伺いすると笑顔で迎えてくださるようになり
「お茶でも飲んでいきなよ」とおっしゃってくださるように。
あるとき、「お茶ならふるさとで一緒に飲みませんか?」とお誘いすると
快諾してくださり、それからは通所いただけるようになりました。

スタッフを息子のようにかわいがってくださる

当初は週1回のご利用予定でしたが、週4回に。
半年ほど経つと、スタッフのことを息子のように思ってくださり、
お迎えに伺うと満面の笑みでハグしてくださることも。
また最初は拒否していた入浴も、お誘いすると入ってくださるようになり、
「ふるさとに行きたい」と利用日を楽しみにしてくださるまでになりました。
奥様からは「ふるさとに通えて本当に良かった」
「○○さん(スタッフ)に出会えて良かった」と
嬉しいお言葉をいただき、スタッフ一同感激しております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内