2021年04月07日

訪問介護の利用が難しくふるさとへ

認知症が原因でご近所トラブル
一人暮らしの80代男性。
認知症の進行にともない、深夜や早朝に、ご近所に迷惑をかけることが増え、
日常生活もままならなくなり、
最初は訪問介護を利用されたそうです。
しかし知らない人がご自宅に入ることへの抵抗感が強く、利用を断念。
ケアマネジャーの勧めで、認知症対応型のふるさとにお声がかかりました。

自営業の経験から留守にできない
長年、ご自宅で自営業をされていたことから、家を空けることを嫌がられ、
「仕事があるから」「店番をしないといけないから」と
なかなか送迎車に乗っていただけませんでした。
そこで、近所にお住まいの娘さん夫婦とご相談し、
ふるさとを利用される日には送り出しをしてもらうようにしました。
留守番をしてくれる人がいると安心してくださるようで、
その後はスムーズにお連れ出しができるようになりました。

冗談を交えながら入浴のお誘い
ご自宅での入浴が困難になっていたことから、
ふるさとでの入浴を依頼されていましたが、最初は「入らない」と拒否。
お話を重ねるうちに「陰部の病変を見られるのが恥ずかしい」と
思っていらっしゃることがわかりましたので、
入浴介助の際はタオルなどを使って、できる限り陰部を隠す対応を行いました。
冗談がお好きな方なので、「ちょっと一緒に個室に行ってくれます?」と
ユーモアを交えて入浴のお誘いをすると応じてくださるように。
最近では入浴介助中に、「寂しいから一緒に浴槽に入ろうよ~」とおっしゃり、
スタッフを笑わせてくださいます。

他のお客様を気にかけてくださる
すっかりふるさとにも慣れ、スタッフの顔も覚えてくださったようで、
他のお客様のフォローもしてくださるように。
普段より少し静かなお客様には「元気ないね、どうしたの?」と話しかけてくださり、
怒っているお客様がいれば「まあまあ、落ち着きなよ」となだめてくださいます。
お客様同士の言い合いを止めてくださることも!
スタッフ一同感謝しています。
また、ふるさとを利用し始めてからは、夜眠れるようになったそうで
ご近所でのトラブルもなくなり、ご家族も喜んでいらっしゃいます。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内