2021年02月03日

独居の方 水道の検針をきっかけに認知症が判明

水道のメーターが動いていない
一人暮らしの90代女性。
水道の検針で、メーターが24時間以上動いていなかったことから、
水道局の方が不審に思い、市役所へ連絡。
一人でお風呂に入ることや、トイレに行くことができない状態なのでは…と推察され、
地域包括支援センターによる支援が入ることに。
それからケアマネジャーがつき、認知症対応型のふるさとにお声がかかりました。

着替えたくない
ご本人は身の回りのことをご自身で行うことが難しくなっていたため、
ホームヘルパーの利用も開始されました。
ふるさとの利用日には、ヘルパーさんが送り出しをしてくれますが、
着替えてもらおうとすると、「着替えない!」と強く拒否。
ある時は怒って玄関に座りこんでしまい、全く動いてもられませんでした。

「市役所から依頼があった」とお声かけ
ふるさとのスタッフが着替えと出かける準備を手伝いに伺うも、上手くいかず、
どうしたらご自宅から出ていただけるか、お誘いの仕方を考えました。
市役所の職員の方のお話は聞いていらっしゃったことから、
「実は市役所の方から、昭和○年生まれの方全員の顔写真を撮るよう依頼がありまして、
写真を撮りにいらしていただきたいんです」とお声かけしました。
すると怒ってしまうこともなく、すんなりと送迎車に乗っていただくことができ、
その後は自分から出かける準備をしてくださるようになりました。

食事大盛りキャンペーンで入浴のお誘い
ご本人は、あまりお風呂が好きではないようで、ご自宅では入浴されていませんでした。
「お風呂に入りませんか?」というお声かけでは嫌がられてしまいましたので
「ふるさと温泉に入ったら、今なら食事大盛りキャンペーンをやっています!」とお声かけ。
女性スタッフよりも男性スタッフの言葉の方が話を聞いてくださるようでしたので、
男性スタッフがお声かけするようにしました。
すると「じゃあ入ってもいいかな」と入浴していただくことができ、
身体や髪を洗い、伸びていた爪も切ることができました。
それからは、「今日はご飯特盛デーですよ!」
「髪をきれいにしてセットしますよ!」とお誘いしました。
また、他のお客様が「せっかくだから入ってきなよ」と声をかけてくださる時もあり、
今ではスムーズに入浴してくださっています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内