2020年10月07日

ふるさとの入浴をきっかけにリハビリパンツに

トイレでの失敗が増えた
息子さん夫婦と3人暮らしの90代女性。
息子さん夫婦は共働きのため、日中はお一人でお過ごしでした。
認知症の症状が進行するにしたがって、トイレが間に合わなくなり、
時折失禁されるように。
便失禁をした際には、自分で下着を洗って、隠してしまうこともあったそうです。
お嫁さんがリハビリパンツを勧めたそうですが、断固拒否。
リハビリパンツへの移行について悩んでいたところで、
ケアマネジャーにふるさとを紹介され、ご利用いただくことになりました。

ピンク色の割ぽう着でお迎え
最初はデイサービスへ行くことを嫌がられ、通所いただけませんでした。
スタッフを変え、何度もお迎えに行くも、「めまいがするから」「頭が痛いから」と
拒否されることが2ヶ月ほど続きました。
どうしたら通ってもらえるのか、スタッフで話し合った結果、
「デイサービスのスタッフではない雰囲気でお迎えに行ってみよう!」ということに。
女性スタッフが、ふるさとの緑色の制服ではなく、ピンク色の割ぽう着を着て、
お迎えに行きました。
そして「歩行チェックをしにまいりました」とお声かけ。
ご自宅の前を歩いていただくと、すんなり送迎車に乗っていただくことができました。

入浴後にリハビリパンツを勧める
ご家族から「リハビリパンツを使えるようになってほしい」とご要望がありましたので、
ふるさとでの入浴後に、リハビリパンツをお勧めし、履いていただくようにしました。
入浴後の着替えでリハビリパンツを履き、そのままご自宅に履いて帰る…ということを
2週間続けたところ、すっかり慣れてくださり、
ご自宅でもリハビリパンツを履いてもらえるようになりました。

他のお客様にも愛されるお人柄
今でもお迎えに行くと、「今日はフラフラするんだけどね」と言われますが、
拒否することなく送迎車に乗ってくださるように。
割ぽう着でなく、緑色の制服姿で伺ってもご乗車してもらえるほど、
スタッフとも顔なじみになりました。
ご本人は面倒見の良いお母さんのようなあたたかいお人柄で、
他のお客様が混乱していらっしゃる時には、「大丈夫よー、隣に座りなよ」と
お声かけくださったりもし、皆様から愛されています。
ボーリングや風船バレーなどの運動レクリエーションも得意で、
率先して楽しまれています。
ご家族も「こんな頑固な母を連れ出してくれた!」と、喜ばれています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内