暴言や暴力の症状からデイサービスを断られ…
奥様と二人暮らしの男性。
認知症を発症してから言動が荒くなり、暴言や暴力が見られるようになったそうです。
デイサービスの利用を考えたのですが、ご症状を理由に数件の施設で断られてしまい、
以前からふるさととお付き合いのあったケアマネジャーよりご相談がありました。
「なんとかデイサービスで入浴を」奥様の思い
さっそくスタッフがご自宅を訪問し、奥様とお話しさせていただくと、
ご本人様はお風呂を嫌がり、しばらく入浴されていなかったそうで、
「なんとかデイサービスで入ってもらいたい」とのことでした。
ふるさとに来ていただくこととなり、ご本人様の様子を見ながら、
昼食後やレクリエーションの後、ご帰宅前など様々なタイミングで誘ってみたのですが、
脱衣所だとわかると怒り出してしまい、なかなか気分よく入っていただくことができませんでした。
友人のように接し、一緒に入ってみては?
ご来所いただいてすぐは、比較的お気持ちが向くようでしたので、
お迎えに伺うと同時にお風呂の準備をし、朝一番にご案内することにしました。
先に脱衣所にいたスタッフが普段よりくだけた言い方で「待っていましたよ」と声をかけ、
「さあ、入りましょうか」と先にユニフォームを脱いでみると、
ご本人様は怒る様子もなく、ご自分から脱ぎはじめました。
浴室では、スタッフがシャワーを出しながら「頭を洗いますか」と声をかけると、
「そうだな」とすんなりとシャンプーをさせていただくことができました。
その後、当たり前のように湯舟につかり、さっぱりとしていただくことができました。
裸の付き合いで信頼関係を築くことができた
それからは、ご来所されてすぐのタイミングでスタッフも一緒に入るつもりで
ご本人様をご入浴へ誘うようにすると、怒り出すことがないばかりか、
当たり前のように自然な調子で入ってくださるようになりました。
また、信頼関係ができ、いつも一緒に浴室に入るスタッフがフロアにいると、
親しみを込めて話しかけてくださるようになりました。
毎回さっぱりとしてご帰宅されるので、奥様がとても喜んでくださり、
ご本人様も奥様の笑顔を見て嬉しそうにされます。
荒い言動も暴力的な様子もなくなり、ご自宅でも穏やかになったと伺っております。
認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内