2013年04月17日

ご入浴が苦手の方へ、「キャンペーンです!」とご案内

ご入浴の拒否、無理強いはさせたくないご家族様
奥様と長男の三人暮らしの男性。
ご入浴の拒否があり、入浴のサービスを受けられるように一般のデイサービスを利用していました。
ところが、職員がご入浴にお誘いしても応じなかったそうです。
ご本人は元々芸術関連の先生をしていらっしゃったので、担当医もご家族様も個性を尊重し、
無理強いはしないことを望んでいました。
そのような理由もあり、ご家族様は入浴サービスを受けることをあきらめかけていましたが、
ご本人に合ったデイサービスを探して欲しいと、ケアマネジャーに相談しました。

ご入浴はキャンペーンサービス?
その後、認知症専門であることから、ご本人の個性を受け入れてくれる施設ではないかと、
ケアマネジャーからの提案でふるさとのご利用が決まりました。

ふるさとご利用初日、早速スタッフからご入浴のお誘いをさせていただきました。
すると、「必要ない」とおっしゃり、お誘いを受け入れていただけませんでしたが、
担当のスタッフはご本人の反応から、お声かけに工夫をすることを思いつきました。
「本日は月に一回の健康診断です。こちらへどうぞ。」と、脱衣所へご案内いたしました。
ご本人は脱衣所に入り、ご自身で衣服を脱いでいただいた後、体重や血圧などを測りました。
最後に「本日はご入浴のキャンペーンを行っております。そのままお入りいただけますか?」とお声かけをすると、
「そうですか。ありがとう。」とおっしゃり、そのままご入浴を受け入れていただけました。

多彩な方でふるさとで人気者になった
次にふるさとにいらっしゃった日、ご入浴に対して抵抗感がなくなったようで、
ご入浴のお誘いにすぐに応じてくださいました。
そのことをご家族様やケアマネジャーに報告すると、大変喜んでくださいました。

今後は入浴サービスを受けるためだけの場所ではなく、
ふるさとがご本人にとって居心地の良い場所になっていただけるようにスタッフ同士で相談を行いました。
芸術関連の先生でいらっしゃったことや、語学が堪能でいらっしゃるので、
その特技を生かして、スタッフや他のお客様にお教えいただけるようにお願いしました。
すると快く応じてくださり、施設内をスペイン語で盛り上げていただくと、
スタッフだけではなく、他のお客様からも慕われる人気者になりました。

ふるさとで撮った写真を喜んでくださった
ご家族様はご本人の様子から、
「ふるさとで大切にしていただいていることが伝わってきます。」と、おっしゃってくださいました。
ふるさとで、スタッフや他のお客様と楽しそうに笑っているご本人の写真をお渡しすると、
大変気に入ってくださり、大きく引き伸ばしてご自宅に飾ってくださっているそうです。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内