2014年07月16日

ご本人様の健康と清潔を保つためにふるさとができること

トイレに間に合わないことが多く、あちこちで失禁されていた
奥様と二人暮らしの男性のお客様。
ご本人様はトイレに間に合わないことが多く、ご自宅のあちこちで失禁されることがあったそうです。
しかし、ご本人様も奥様もご高齢になられたことにより家事が困難になっていて、
ご自宅を掃除したり汚れを落としたりすることが難しくなってきていました。
さらに、ご本人様も着替えられることなくそのままの下着で過ごされているため、
お召し物は清潔なものではありませんでした。
その状況を知ったケアマネジャーが、奥様にデイサービスを利用することを勧め、
ふるさとをご利用いただくことになりました。

お召し物を脱がれることに抵抗があった
ご本人様は失禁についてご自覚がなく、下着が汚れていることに関心がないご様子でした。
初めてふるさとにいらっしゃった日、お召し物が汚れていましたので、
スタッフは「きれいな下着がありますので、こちらを履かれませんか?」とお声かけをしましたが、
「このままでいい」とおっしゃられました。
また、着て来られたジャケットについても、スタッフが「お預かりしますね」とお声かけをしても
「寒いから、このままでいい」とおっしゃられ、頑なに拒まれているようでした。
施設内は暖房を入れており、他のお客様は寒がられているご様子はありませんでした。
スタッフは、ご本人様は服を脱がれることに対して抵抗を持っていらっしゃるのではないか、と考えました。

施設に来ていただいたらすぐにトイレにお誘い
朝、お迎えに上がったとき、お召し物が汚れていることが多かったので、
施設に来ていただいたらすぐトイレにお誘いしました。
トイレで下着を確認させていただき、バイタル測定(体温、血圧、脈拍などの測定)の後、
「お風呂はいかがですか」とお声かけ。
ご入浴はお好きなようで、脱衣所ではすんなりと脱いでいただくことができました。
ご入浴されさっぱりとした後は、きれいに洗濯したお召し物を着ていただきました。
また、奥様のご了承を得て、ご本人様が着て来られたお召し物などを、施設でお洗濯させていただくこともあり、
施設ではいつでも清潔なお召し物で過ごすことができるようにしました。
さらに、スタッフはご本人様の自尊心を傷つけることがないよう心がけながらお声かけを行い、
お召し物が汚れていることをお伝えすることや、着替えることについては決して言わないよう
スタッフ同士で意識を共有しました。

脱水の症状が出ていたので利用回数を増やしていただいた
奥様は、「家ではトイレが間に合わなくて…」と困られていました。
ご自宅で水分を控えていらっしゃったのか、夏の暑い時期に脱水の症状が出ていることがありました。
スタッフはすぐにケアマネジャーと奥様と相談し、それまで週に2回だったご利用を3回にしていただきました。
こまめにトイレにお誘いしながら、施設で十分に水分を摂っていただきました。
ふるさとをご利用いただくようになってから1年が過ぎました。
ご本人様の衛生環境が良くなったことに奥様は喜んでくださっています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内