2013年10月09日

リハビリパンツが苦手な方へ、お声かけに工夫

リハビリパンツを使うようになってから
ご長女と二人暮らしの男性。
もともとは他のデイサービスを利用していましたが、入浴や着替えの介助を受けることを嫌がり、
不衛生な状況が続いていたそうです。
次第に尿意や便意が感じられなくなり、トイレに失敗することも多くなっていきました。
間もなく、リハビリパンツを使い始めましたが、
ご本人は履き心地に慣れないようで、シャツの裾をリハビリパンツの中に入れていたそうです。
そのシャツに尿が付いて匂いがしても着替えを嫌がるので、他のお客様への影響があることから、
受け入れを断られてしまいました。

ご家族は在宅介護を続けたかった
ケアマネジャーから、特別養護老人ホームへ入所の提案があったそうですが、
長女はご自宅で介護を続けたいという思いを持ち、介護サービスを探していました。
ふるさとがお断りをしない施設である、ということが決め手になり、いらっしゃることになりました。

「トイレ」「着替え」などの言葉を使わずにご案内した
スタッフは、ご家族とケアマネジャーからご本人の状況を伺い、
ご案内時は「トイレ」や「着替え」などの言葉は避けてお声かけすることにしました。
お手洗いのときは、「ちょっと歩きましょうか。」とお声かけし、
リハビリパンツの中にシャツを入れようとしたときは、
「出していたほうがかっこいいですね。」とお伝えしました。
お着替えや入浴のときは、衣服が入った袋をお見せし、
「娘さんからお預かりしましたので、あちらでご覧になりませんか?」等、
ご本人に楽しんでいただけるようにお声かけし、浴室へご案内しました。
すると、嫌がるご様子もなく入浴や着替えのお手伝いに応じてくださいました。

自宅でご本人の足元がふらつくようになった
それから3年ほど経った頃、自宅でのお手洗いの際、ご本人の足元がふらつくようになったそうで、
転倒を心配する長女からご相談をいただきました。
そこで、転倒を防ぐため、お手洗い時は便座に座っていただくことになりました。
いつものように「歩きましょうか。」とお手洗いへ行き、
便座に合わせてお体の向きを変えると、自然に座ってくださいました。
その後、自宅でも座って排泄ができるようになったそうで、
長女はトイレ介助の不安が軽くなったことに喜んでくださいました。
ふるさとをご利用いただくようになって5年ほど経った現在も、ご自宅で介護を続けていただいております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内