2013年04月24日

精神的な尿意、スタッフのお声かけで改善

1日20回のお手洗い、毎回介助が必要だった
長男ご夫妻と3人暮らしの女性。
立っているとバランスを崩して転倒することがあり、
座っているとき以外は、ご家族様の介助を常に必要としていました。
また、ご本人は1日に20回以上お手洗いに行くので、
その都度付き添うことに、ご家族様は負担を感じるようになっていったそうです。
ご家族様は介護サービスの利用を希望し、ケアマネジャーに相談しました。

まずは週2回、ふるさとを利用
少しでもご家族様の自由な時間を作れるようにと、
ケアマネジャーの提案で週2回ふるさとにいらっしゃることになりました。

「お手洗いに行きたい」という気持ちを大切にした
ご家族様は、今後もお手洗いに行く回数が頻繁に続けば、
リハビリパンツを使用することをお考えだったそうです。

ふるさとにいらっしゃってからも、ご本人は何回もお手洗いに行きました。
ご家族様のおっしゃるとおり、常に支えが必要で、毎回スタッフがお手伝いさせていただきました。
すると、ほとんど排尿を行う素振りだけで、実際に排尿をすることはほとんどありませんでした。
そのことから、今後の接し方についてスタッフ同士で話し合いを行いました。

実際に尿意があるときだけお手洗いに行くようになった
その結果、スタッフ全員で協力し、お手洗いに行きたいというご本人のお気持ちを受け入れつつ、
別のことに気を向けていただけるようにお声かけいたしました。
お手洗いから戻ったときは、スタッフ一人がご本人の傍に寄り添って、
レクリエーションについてご説明を行ったり、当日の食事のメニューについてお話をするなど、
お手洗い以外のことについて興味を持っていただけるように心がけました。

すると、少しずつお手洗いに行く素振りが減っていき、
実際に排尿するときだけお手洗いに行ってくださるようになりました。
そのため、リハビリパンツを使用する必要もなくなり、ご家族様も喜んでくださいました。
ふるさとに行っている間は安心できるとおっしゃってくださり、現在は週4回ご利用いただいております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内