2022年06月01日

立ち上がる機会を増やすため、自分でトイレに

ご主人が亡くなられたのをきっかけに認知症に

息子さん家族とお住いの70代女性。
長い間ご主人の介護をされていましたが、
ご主人が亡くなった後に、認知症を発症。
しばらくお一人で暮らしていましたが、転倒の際に足を悪くされ、
身の回りのことをすることが難しくなり、
息子さん家族と同居することになったそうです。
同居後は、一般のデイサービスを利用していらっしゃいましたが、
認知症の症状が進んだことから、日中自宅に一人にするのが心配ということで
利用施設を増やすことに。
ケアマネジャーより「認知症専門のふるさとはどうか」と紹介され、
利用へと繋がりました。

なるべく体を動かしたい

以前は介助をすればご自分でトイレができたそうですが、
今は車椅子生活になったこともあり、おむつ対応に。
そのため、自分の足で立つ機会が
ほとんどなくなってしまったとのことでした。
息子さんより、「一般のデイサービスではあまり体を動かせていないので
できれば体を動かしてほしい」「以前のように自分でトイレができたら嬉しい」
とのご要望があり、ふるさとにいる時間はおむつではなくリハビリパンツにし、
スタッフがトイレ介助を行う対応にしました。

スタッフによるトイレ介助

最初はなかなか立ち上がれませんでしたが、なんとか立てたときに
「立てましたね!良かったです!」とお声かけをすると
大変嬉しそうにされました。
その後も立つ際に「もう少しです!がんばってください!」と
応援のお声かけをすると、グッと力を入れてくださるようになり、
トイレで排泄ができるようになりました。
尚、ご自宅でのトイレ介助は困難なので、ご自宅へお送りする前に、
リハビリパンツをおむつに交換するという対応を行っています。

足を動かす機能訓練

体操の時間はスタッフが1名つき、体をお支えしながら
上半身や膝、足首の曲げ伸ばしなどの機能訓練を行っています。
ご本人はうつ症状もあり、「自分は何もできないから…」と
落ち込んでしまうときがあるので
「できましたね!」「大丈夫です、しっかり動かせていますよ!」と
気持ちが上がるお声かけを心がけています。
また、丼ものが食べやすいとのことでしたので、
昼食時には、おかゆに刻んだおかずをのせてお出ししています。
完食されることもあり、ご家族も大変喜んでくださっています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内