2013年03月06日

嚥下障害、症状に合わせた食事と必要な時間

嚥下障害があり、外食が出来なかった
奥様と長女の三人暮らしの男性。
ご本人は嚥下障害があるので、誤嚥(※)が起こらないようにお食事にはトロミをつけるなどの工夫をしたり、
食事を召し上がる時はご家族様のお手伝いが必要でした。
外出や外食することが難しく、常にご自宅で過ごしていたので、ご本人はご家族様以外の方と接する機会がほとんどありませんでした。
(※誤嚥・・・口から水分や食物を食道から胃へと送り込めず気管内に入ってしまうこと)

ご体調に合わせた食事を提供する施設を必要とした
半年の間に少しずつ会話も減っていき、ご自宅でテレビを観るだけで一日が終わってしまうことも続いたので、
ご家族様はデイサービスなどの介護サービスを利用することを決めました。
ケアマネジャーに相談をすると、ご体調に合わせてトロミ食や刻み食などのお食事を提供していることや
食事の時間はスタッフが常にお手伝いさせていただいていることから、ふるさとにいらっしゃることになりました。

ご本人のペースでお食事を楽しんでいただいた
事前にご家族様やケアマネジャーと相談をし、
トロミをつけたお食事をご提供することや一度に飲み込める量などの確認を行いました。
最初にいらっしゃった日、お食事の時間ではご自身でスプーンを使って召し上がっていただけたので、
スタッフはスプーンに一口分の量を乗せるお手伝いをいたしました。
ふるさとにいらっしゃるまで、ご自宅や病院以外でお食事をすることがほとんどなかったそうで、
食べ終わるまで1時間半ほど時間がかかりましたが、他のお客様やスタッフとの会話を楽しんでいらっしゃいました。

ご家族様も気分転換が出来るようになった
その次にいらっしゃったときは、食事を楽しんでいただくだけではなく、レクリエーションにも積極的に参加され、
すっかりふるさとを気に入ってくださいました。
そのご様子をご家族様にお伝えすると、ご本人が自宅以外で食事をすることや他の方との交流の場が出来たことを、
大変喜んでくださいました。
ご本人がふるさとにいらっしゃっている間は、ご家族様も買い物やご友人とお出かけになるなど、
安心してご自身の時間も楽しめるようになったそうです。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内