2017年02月08日

環境の変化と体調や気分に合わせたケア

ご家族と同居のため引っ越し デイサービスの送迎範囲外に
ひとり暮らしの男性。
歩くことが困難になり車イスの生活になったため、ご長女と同居するためお引っ越しに。
通っていたデイサービスの送迎範囲から外れてしまい、お困りでした。

新しいデイサービスへの不安と心配事
ケアマネジャーに相談し、新たにデイサービスを探すことになったのですが、
ご本人様は今までと違う施設に通うことを良く思わず、
ご長女も頑固なご本人様が新しい場所や職員に馴染めるか不安だったそうです。
しかし、ご挨拶に伺ったふるさとのスタッフとご本人様がお話ししている姿を見て
安心してくださり、すぐにご利用いただくことが決まりました。
その際にご長女より、臀部にできた褥瘡が薬を塗ってもなかなか治らないことと、
「車イスの生活に慣れて立てなくなるのではないか」と心配していることについてご相談があり、
ふるさとでできる限りのケアをさせていただくことをお約束しました。

ご本人の体調やペースに合わせてお誘いを
施設では、ご体調やご気分をよく見て、体操やレクリエーションに誘わせていただきました。
時にはご希望で横になって過ごしていただき、時間を置いて声をかけたり、
お好きなカラオケに誘うことを続け、無理強いしないことを心がけました。
ご昼食時に時々、「毒が入っている」と召し上がらない日がありましたが、
周りのお客様が召し上がっているのをご覧になったり、
スタッフとお話ししながらだと安心して召し上がってくださいました。
おひとりずつの入浴をたいへん気に入ってくださり、清潔を保ち、こまめに薬を塗ることで
褥瘡がよくなり、さらに入浴がきっかけで車イスから立つことに意欲的になり、
徐々に体操など身体を動かすことにも積極的に取り組まれるようになりました。

ご入浴を特に気に入り、楽しく通っていただいた
開始からしばらくして、ケアマネジャーがご自宅を訪問した際、
ご本人様は、ふるさとを楽しんでいることをお話ししてくださり、
さらに「お風呂(の回数)は、もっと多くてもいいなぁ」とおっしゃってくださったそうです。
また、ご長女より「マイペースで頑固な父ですが、スタッフさんのおかげで楽しそうです」と
嬉しいお言葉をいただきました。

この後しばらくご利用いただいた後、残念ながらお亡くなりになりました。
スタッフ一同ご冥福をお祈りしておりますと共に、
ふるさとで見せてくださったたくさんの笑顔を今でも忘れることがありません。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内