2016年07月27日

二人の生活を支援する地域のリレー

ご近所から心配の声… 地域包括へ連絡があった
ご主人を亡くし、精神的な障がいのある息子様と二人暮らしをしている女性。
ご近所の方によると、以前からもの忘れがあり、
自宅のすぐそばで道に迷っている姿を見かけることもあったそうです。
心配したご近所の方が地域包括支援センターへ連絡し、担当者が自宅を訪問。
しかし、息子様の拒否が強く、お二人の生活に介入することができなかったそうです。

地域包括からケアマネジャーへ ケアマネジャーからふるさとへ
お母様に介護サービスが必要と考えた地域包括の担当者はケアマネジャーに相談。
ケアマネジャーはデイサービスの利用を提案したのですが、
息子様はお母様の症状に無関心で、お母様は「行きたくない」とのことで、
なかなか利用につながらなかったそう。
しばらくするとお二人は自宅に引き籠りがちになり、衛生環境や栄養状態が少しずつ悪化。
「最悪の事態を避けるために、少しでもサービス利用につなげたいのです」と、
ケアマネジャーからふるさとに連絡がありました。

二人の生活を支えるために 月に2回の利用から
地域包括の担当者とケアマネジャーとふるさとのスタッフで話し合い、
「施設の雰囲気をご覧になったら、気持ちが向くかもしれない」と、
お二人にふるさとを見学していただくこととなりました。
お母様は気に入ってくださり、利用いただくことになったのですが、
息子様はあまりよい顔をされず、はじめは月2回の利用から開始することに。
通っていただくにつれて、お母様の表情が生き生きとし、
また施設で入浴されるため、衛生状態が少しずつ改善されていきました。

地域のセーフティーネットとして
毎回同じ男性スタッフが連絡や送迎を行うことで、
息子様とスタッフとの間に信頼関係ができていきました。
送迎時には、お母様の体調や前日の様子などを伺っているのですが、
利用を重ねるごとに、息子様は話をしてくださるようになりました。
スタッフは、お二人と顔を合わせる機会が多いため、
地域包括の担当者やケアマネジャーに随時様子を伝え、
何かあった時は皆でサポートできるようにしております。
現在息子様は、元気になって笑うようになったお母様をご覧になり、
利用日を増やすことを検討されているとのことです。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内