2016年03月30日

引きこもっていた生活が一変 外出の大切さ

介護拒否 入所を検討されていたご家族様
ご長男ご家族とお住まいの女性。
認知症状が進行し、ご自分では身の回りのことができなくなっていました。
主にお孫様がお世話をされていたのですが、それに対して強い拒否があったそうです。
自室に引きこもりがちな生活になり、持病の薬も飲まれなくなったそうで、
ご家族様は施設への入所を考え、ケアマネジャーへ相談をされたそうです。
ケアマネジャーは『できることなら在宅で…』というご家族様の気持ちを知り、
認知症対応が可能なデイサービスのご利用をご提案したとのこと。
ケアマネジャーよりふるさとへご連絡があり、週3回ご利用いただくことが決まりました。

初回はご来所に しかし2回目は来ていただけなかった
初回は、ご本人様とお顔馴染みのケアマネジャーのお誘いのもと、ご来所に。
施設に来てくださったご本人様は、笑顔でスタッフとお話をしたり、
他のお客様と一緒にレクリエーションに参加されたり、楽しんでくださっていました。
しかし、その次の回は2度お迎えに上がっても、来ていただくことができませんでした。
30分ほどお話しさせていただいたのですが、「今日は出かけないわ」と首を振るばかり。
「なんだか体調がすぐれないのよ」とおっしゃっていて、
具合は悪くなさそうでしたが、お休みされることになりました。

「体調が良くないみたい」「では、健康チェックしに行きましょう」
お話には快く応じてくださっていたのですが、
お誘いをすると「出かけない」とおっしゃることから、お誘い方法を工夫してみることにしました。
次のご利用日も、前回と同じように「体調が良くない」とおっしゃっていたので、
「では、向こうへ行って血圧などを測り、健康チェックをしましょうか」とお誘い。
するとご本人様は「それも、そうね」と腰を上げ、送迎の車へご乗車になってくださいました。
施設へ到着してすぐにバイタルチェック(体温、血圧、脈拍などの測定)をし、
さらに、ご自宅で飲まれていない朝食後のお薬も飲んでいただくことができました。
また、ふるさとの雰囲気に慣れてくださったようで、
ご昼食は初回よりもたくさん召し上がってくださいました。

「迎えに来てくれてありがとう」とおっしゃってくださった
以降のご利用回では、お迎えに上がったスタッフの顔を見て、
「わざわざ迎えに来てくれたの? ありがとうね」と笑顔を見せてくださるように。
ご来所してすぐにバイタルチェックをして、朝の服薬、という流れから、
ご本人様はふるさとを『かかりつけの診療所』のように思ってくださったようでした。

ご利用いただくようになってから、ご表情がとても明るくなったそうです。
ご家族様が「引きこもりの生活が一変しました。外出って大切ですね」とおっしゃっていると、
ケアマネジャーよりご連絡をいただきました。
それから3ヶ月ほど後に週4回へ増回になりました。
毎回、全く嫌がることなくお薬を飲んでくださっており、
ご家族様より、「持病の具合も安定してきているのは、ふるさとさんできちんとお薬を飲めているお蔭です」と、
嬉しいお言葉をいただいております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内