2014年04月30日

物忘れなどの症状が進行しても可能な限り自宅で介護をしたい

日常的な会話が伝わらないことが増えた
奥様と次女の三人暮らしの男性。
はじめは他のデイサービスを利用されていましたが、
「お風呂」や「お手洗い」などの言葉を思い出せないことが増え、
意思疎通が難しくなっていったそうです。
また、表情が硬い日が多く、言葉が思うように出なかったり、一日中笑わないこともあったそうで、
ご家族様はご本人とコミュニケーションが取れなくなってしまうことを心配していらっしゃいました。

可能な限り在宅介護を望んでおられた
奥様がご本人の傍を離れると、ご本人は外に出ていってしまうことが頻繁にあり、
ご家族様はご本人が戻って来られるまでとても不安だったそうです。
ご親戚からは老人ホームへの入居を勧められたそうですが、奥様と次女はできる限り在宅介護を望まれ、
ケアマネジャーの提案により、ふるさとのご利用が決まりました。

言葉を思うように発することができなくても安心して過ごしていただける
ふるさとご利用初日、施設に入られた際にご家族様以外の人がいることに驚かれ、
入口のドアの近くから離れようとなさりませんでした。
無理にテーブルの席におかけいただくことはせずに、ドアの近くに椅子を置き、
お家での環境に近づけるように女性スタッフが専属でご対応させていただくことにしました。
1時間ほど経つと、スタッフとお話ししてくださるようになりましたが、
言葉をうまく発音できないために何度も同じお話を繰り返すことがありました。
スタッフはご本人がおっしゃりたいことを理解できるまでお話を伺いました。
時々、外に出ようとドアを開けようとなさることもありましたが、
「◯◯時に一緒に出かけましょう!」とお伝えすると、少し落ち着いたご様子でお席におかけくださいました。

1年ぶりにご本人からご家族様に話しかけた
ふるさとにお越しくださるようになってから半年ほど経つと、
専属のスタッフ以外のスタッフや他のお客様とおしゃべりをしたり、
レクリエーションに参加してくださることが多くなりました。
言葉を発することが増えたことで、発音の間違いも減り、会話がとてもスムーズになり、
お顔の表情も徐々に柔らかくなっていきました。
1年ぶりにご自宅でもご自身から奥様に話しかけたそうで、
ご家族様は「驚きと喜びでいっぱいになりました」とスタッフに教えてくださいました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内