2013年09月18日

自転車に乗って大怪我、ご本人の外出に悩むご家族様

自転車に乗って外出、大怪我をして帰ってきた
奥様と長男ご一家の五人暮らしの男性。
ご本人は一人でお昼過ぎから夕方まで、自転車に乗って出かけることを日課にしていらっしゃいました。
ある日の夕方、ご本人がいつものように外出からお戻りになると、全身が血だらけになっていたそうです。
お体は擦り傷や切り傷だらけになり、自転車のハンドルも歪んでいたので、どこかに衝突したようでした。
それでもご本人は自転車で外出することを止めようとせず、ご家族は不安でいっぱいになりました。

人見知りが激しく、大声で人を驚かせていた
ご家族はケアマネジャーに相談し、介護施設の利用を希望しました。
ご本人は人見知りが激しく、知らない人を見ると極端に興奮してしまう時があったそうです。
そのため、ケアマネジャーは認知症の方を専門にしているふるさとのご利用を提案してくださいました。

はじめはふるさとに着いた途端にお帰りになった
ご家族やケアマネジャーと事前に話し合いを行い、すぐに施設にお誘いはせずに、
スタッフが週に2回の頻度で、ご自宅にご挨拶だけさせていただくことになりました。
ところが、ご本人にお目にかかり、お声かけをしても応じていただけず、
大きな声で追い返されることが続きました。
1ヶ月ほど経つと、少しずつスタッフの顔を覚えていただき、笑顔を見せてくださることもありました。
そんなある日、ふるさとの車に乗っていただくようにお願いすると応じてくださったので、
車の中から施設の周辺を20分ほどご案内しました。
その後、施設に入っていただけたのですが、「バカにしているのか?!こんなところに連れてくるなんて!」と、
大声でスタッフにおっしゃって、その日は帰ってしまわれました。

「おじいちゃんの笑顔を初めて見ました」
それから、何度か施設に入っていただけるようになり、
初めてご自宅へ訪問してから2ヶ月ほど経った頃には、最後まで施設に居てくださるようになりました。
最近では、ご利用日になるとスタッフのお迎えを待ちきれずに、
玄関の前でふるさとの車を探していらっしゃることもあるそうです。
そして、ご自宅でも笑顔が多くなったそうで、ご家族からも、
「おじいちゃんの笑顔を初めて見ました。本当に嬉しかったです。」
と、おっしゃっていただきました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内