2013年09月04日

引き籠る日々から、ご家族をふるさとにお誘いするまで

夫婦で自宅に引き籠る日が続き、長女が心配していた
ご主人と二人暮らしの女性。同じマンション内に長女ご一家がお住まいでした。
長女はお二人の様子を確認するために度々ご自宅へ行って介護をしていました。
お二人は月に1度、病院へ行く以外はほとんどご自宅から出ることがなかったそうで、
社会から孤立することを心配した長女はケアマネジャーに相談しました。

ご主人はご本人をふるさとに行かせることを嫌がった
その後、ケアマネジャーからの紹介でふるさとのご利用が決まりました。
スタッフがお迎えに行くと、ご主人はご本人の手を握って部屋から出ていかないようにし、
お声かけするスタッフをじっと見つめていました。
ご本人も「行きたくない」と何度もおっしゃるので、お二人の気持ちを尊重しました。
スタッフは施設に戻って、ご本人とご主人が不快な思いをすることなく、
ふるさとにお越しいただける方法を考えました。
そして、長女に相談させていただき、お迎えの際は長女に立ち会っていただくことになりました。

工作など細かいレクリエーションを気に入ってくださった
次にお迎えに行った際、長女がスタッフとお話している様子を見て安心してくださったようで、
ご主人は引き止めることもなく、ご本人も拒否することもなくなり、車に乗っていただきました。
施設にお越しいただくと、はじめは不安そうにしていらっしゃいましたが、
工作やパズルなど頭を使うレクリエーションに興味を持ってくださいました。
それからは、ご本人がご利用になる日は、細かい作業が伴うレクリエーションを提供すると、
積極的に参加していただけるようになりました。

ご主人をふるさとにお誘いしてくださるようになった
間もなく、お迎え時に長女がいらっしゃらなくても、不安を感じることがなくなり、
ふるさとを楽しみに来てくださるようになりました。
そして、ふるさとでの出来事をいつもご主人にお話くださり、
現在では、ご本人からご主人をふるさとにお誘いすることもあるそうです。
ふるさとにいらっしゃるまで、ご家族以外の方と会話をすることがほとんどなかったそうですが、
他のお客様とのおしゃべりを楽しんでいらっしゃいます。
そのご様子を長女にお伝えすると、とても喜んでくださいました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内