ご自身の物と他人の物の判別が出来なくなっていった
奥様と二人暮らしの男性。
ご自身の物と他人の物の判別が困難となり、
以前、奥様と外出されたとき、お店で万引きの誤解を受けてしまわれたそうです。
何度も止めてもお持ち帰りになるそうで、奥様は介護に疲れを感じていらっしゃったので、
少しでも負担を減らせるように、他のデイサービスを利用していらっしゃいました。
他のお客様への影響があり受け入れを断られた
ところが、利用していらっしゃったデイサービスで、他のお客様の物を持ち帰ったり、
時々他のお客様と言い合いになることが原因で、受け入れを断られてしまったそうです。
その後、ふるさとがこういった状況にも過去多く対応してきている施設であることから、
ケアマネジャーの紹介で、ふるさとにいらっしゃることになりました。
「ダメです」「やめてください」は禁句
ふるさとにいらっしゃってからも、施設内にあるブラシや本、コップなどを、
お召し物の下に隠すことが続きました。
そのことに気付いたスタッフは決して注意せず、
「それを探していました。見つかって良かったです。」と、
さりげなく戻していただけるように、お声かけをしました。
すると、少し拒否をなさりながらも返してくださいました。
ご本人にとって居心地の良い場所であるために
施設の物をお持ち帰りになることは、ご本人にとって「いけない事」ではないので、
スタッフは決して否定はしません。
現在も、ふるさとをご利用になる日はいつも何かをお持ちになりますが、
ご本人に気付かれないようにスタッフが元の場所に戻したり、
後日、奥様からご返却いただいております。
「夫と二人きりになると不安でいっぱいでしたが、今はふるさとという味方がいるので、
良かったです。」と、安心してくださいました。
認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内