2019年06月05日

午後からの利用…ご本人の到着を待ってレクを始める対応

物忘れで失敗が増え、あまり動かない生活に
奥様と息子さんとお住いの90代男性。
自営業をされており、息子さんにお店を譲った後も仕事を手伝っていました。
しかしある時から物忘れが多くなり、病院を受診。
認知症との診断でした。
物忘れで仕事での失敗が増えたことからお店の手伝いをしなくなり、あまり動かない生活に。
徐々に足腰が弱くなってしまったそうです。
そこで近所の機能訓練型デイサービスに通い始めましたが、ご本人は「楽しくないから行かない」と。
このままでは歩けなくなってしまうと、心配した奥様がケアマネジャーに相談し、
認知症対応型のふるさとを勧められご利用へと繋がりました。

奥様が入院 なんとかふるさとへ来ていただく
一度契約をしたものの、「自分は元気だから必要ない」とおっしゃられ、
なかなか通っていただけませんでした。
スタッフがご自宅へご挨拶に伺う日々が続いていたころ、奥様が体調を崩されて入院。
退院後、奥様のリハビリが始まったこと、
また息子さんがお二人の介護で疲れ果てていらっしゃったことから、
ぜひともご本人をふるさとへ連れ出してほしいとお願いされました。
「奥様もリハビリに行かれますし、○○様も出かけませんか」とお声かけし、
午後からのご利用となりましたが、なんとかふるさとへ来ていただくことができました。

マンツーマンで対応
しばらくの間は環境に慣れないご様子でしたので、
他のお客様から少しし離れたところにお座りいただき、マンツーマンで対応を行いました。
スタッフには徐々に慣れてくださり、兵隊として色々な地に赴いていたころのお話を、
たくさん聞かせてくださいました。
ふるさとに少し慣れ始めたころ、以前通っていた機能訓練型デイサービスとふるさとが混同。
お迎えの際に混乱され、「車に乗らない!歩いて行く!」とおっしゃるように。
息子さんと相談し、“以前通っていたデイが移転した”と説明しようということに。
『移転のお知らせ』というお手紙も書き、ご本人に丁寧にご説明したところ納得されたようで、
また送迎車にご乗車いただけるようになりました。

午後からの参加でもウェルカムな空気で違和感をなくす
スタッフより「午後からいらっしゃるので、場違いなところに来てしまったという印象が強いのかも。
ご本人が到着してからレクリエーションを始めると良いのでは?」と提案がありました。
自然に輪に入れるよう、歓迎している空気を作ってお迎えしたところ、
レクリエーションにも参加してくださるようになりました。
今では、ふるさとへ行く準備をして待っていてくださるようになり、
ご家族も喜んでいらっしゃいます。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内