2017年09月20日

慣れない環境への不安と不満に

交流を求めて? 近所への外出が日課
ご長女家族と二世帯住宅にお住いの女性。
とてもお元気な方で、近所への外出が日課でした。
よく顔見知りの方を自宅に招き入れ、
ご家族には、他者との交流を求めているように見えました。
そこで、デイサービスに通うことになりましたが、
慣れない環境に不安になるため長居できず、いつもお昼前に帰宅されていたそうです。
職員から「これ以上は対応できない」と言われ、
ケアマネジャーの紹介でふるさとをご利用いただくこととなりました。

「何でこんなところに?」と不満に
社交的な方なので、お話しかけると快くお返事されるのですが、
施設では、「何で私はこんなところに来ているんだ?!」とご不満そうでした。
そこでスタッフは、明るい話題や思い出話などで気分を変えてもらえるよう声をかけ、
また、自宅のようにリラックスできるよう、一緒にソファに座ってお話しました。
時々、「お財布がない!」、「家の鍵がない!」とご不安になりましたが、
「家にあるそうです」、「ご長女が持っていらっしゃるそうですよ」とお伝えし、
安心していただけるように努めました。

ふるさとに慣れてもらえるまで
もともと身体を動かすことがお好きで毎日外出されているため、
ご利用日でない日に近所でお見かけすることが度々ありました。
日に何度も出掛けられ、近所の方に迷惑になるようなこともあったので、
ご家族は気が気でなかったそうです。
ご本人は、もっとしっかり身体を動かしたいのだろうとスタッフは思い、
ふるさとで積極的にレクリエーションをご提供することにしました。
週1回、2ヶ月ほど通われるうちに徐々に楽しまれ、少しずつ笑顔が見られるようになりました。
そのうちスタッフとも打ち解け、ふるさとに慣れたようでした。

笑顔で通われ、ご家族は安心して過ごせるように
ご家族は安心して過ごせるようになり、「前回のこともあったので、はじめは心配でしたが、
お陰さまで楽しそうに通っています」と嬉しいお言葉をいただきました。
しばらくして利用日を週3回に増やすことになると、当たり前のように通ってくださるように。
ご本人にふるさとをより楽しんでいただけるよう今後もサポートし、
少しずつ周りの方とも交流を深めていただけるよう努めております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内