2017年02月22日

周りとかかわりながら歩行状態の改善へ

外出が減り下肢筋力が低下していた
奥様と二人暮らしの男性。
経営していた飲食店をたたんでから、人付き合いが減り、外出しなくなったそうです。
段々と足腰が弱り、付き添いがなければ心配なほど歩行が不安定でした。
奥様は以前から、ふるさとのスタッフが車イスを押して送迎しているのを見かけていて、
その様子に好感を持っていたそうで、ある日スタッフに声をかけてくださいました。

ふるさとへ歩いて通っていただくことに
お話を伺ったスタッフは、できるだけ早く歩行訓練をはじめたほうがいいことをお伝えし、
近隣の介護サービスに様々な種類があることなどをお話ししました。
それからすぐに介護認定を受けられ、ケアマネジャーへ相談したそうで、
認知症状も見られたことから、ふるさとをご利用いただくこととなりました。
施設はご自宅の近所でしたので、歩行の訓練と下肢筋力の低下予防のため、
天気の良い日は歩いて送迎させていただくことになりました。

体操や運動系のレクリエーションを通じて
もともと社交的な方だったそうですが、初回から周りのお客様に次々と話しかけられ、
その元気な様子に押され、はじめの数回は「行きたくないな」とおっしゃることがありました。
しかし、スタッフと一緒に歩くことや、手作りの食事や入浴などは気に入っていただけたようで、
週1回のご利用日はお休みすることなく通ってくださいました。
体操や運動系のゲームなどのレクリエーションを中心に行い、
周りの方と一緒に身体を動かしていただくようにすると、
それまで足を引きずるように歩いていたのが、しっかりと膝が上がるようになりました。
また、行き帰りに歩いている時にご近所の方から声をかけられると、
「これから病院なんだよ」と少し嫌そうにおっしゃっていたのが、
歩行が安定するにつれて「ちょっと行ってくるな」と笑顔で返されるようになりました。
さらに、レクリエーションを通じて周りの方々とコミュニケーションを取られ、
他の方が「○○さーん」とお名前を呼ぶと、嬉しそうなご様子がみられるようになりました。

「お元気になりましたね」と声がかかるほどお元気に
はじめの頃は10分かかっていた行き帰りの時間が5分ほどになり、
ご近所の方から「お元気になりましたね!」と声をかけられるくらい、歩行が安定しました。
ご家族様のお話によると、ご自宅でも笑顔が増えたそうで、
「ふるさとの皆さんに会いに行くのが楽しみなようです」と嬉しいお言葉をいただきました。
施設では、エアロバイクを使ったり、ご入浴前に室内を歩いたりしていただいており、
これからも足腰の筋力を付ける体操や、身体全体の機能訓練になるようなレクリエーションを
さらに積極的にご提供させていただきたいと思っております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内