2017年02月15日

もの忘れと性格の変化 症状に戸惑っていた 

もの忘れの症状と性格の変化が見られて
ご主人とご長男ご一家とお住まいの女性。
少し前から会話の辻褄が合わなかったり、自宅にまだある食材をいくつも買ってきたり、
ご家族様が心配に思うようなことがあったそうです。
そのうちに様々な理由を付けてお風呂に入らなくなり、1ヶ月以上入らないことも…。
また、温厚だった人柄が変わったように気性が激しくなり、
ご主人を責めることが度々あったそうです。

認知症の方専門のふるさとへ
ケアマネジャーに認知症の方専門のふるさとを勧められ、週1回ご利用いただくこととなりました。
ご家族様が事前にご本人様へ、デイサービスへ行くことや、スタッフが伺うことなどを
何度も伝えてくださり、初日からスムーズにご来所いただくことができました。
あらかじめご性格や趣味、以前のご職業などについて伺っておりましたので、
お話の合いそうな同年代のお客様と席を隣にさせていただきました。
午前中は緊張されている様子があったのですが、隣の方とお話が盛り上がり、
段々と気持ちがほぐれたようで笑顔が見られました。
周りの方が順番にご入浴されているのをご覧になり、「自分もお風呂の番がくる」と
思ってくださったようで、ご本人様をお誘いすると快く受け入れてくださいました。
ニコニコとしたご表情で夕方まで過ごされ、お帰りの際には「楽しかったよ」とお言葉もいただきました。

ご家族様の心配事とご本人様の気持ち
しかし、通っていただくにつれて、ご自宅で心配事がでてきました。
ご家族様が利用日の前日に手荷物を準備されているのですが、
朝になるとご本人様が再度ご準備をし、寝巻きや部屋着など1泊分の宿泊セットと、
お化粧ポーチなど両手で持てないくらいの手荷物を準備されることと、
利用日でない日も朝になるとお迎えを心待ちにしていることでした。
送迎時にご家族様よりご相談があり、
手荷物については、ご本人様が「持って行きたい」と思って持ってこられるので、
どんなに多くても大切にお預りさせていただくことをご家族様へお話し、
次回のご利用日については、送迎時にご本人様へ次回の日程をお伝えさせていただくことで、
ご家族様に安心していただきました。

ご自宅でも穏やかにお過ごしいただけるように
ケアマネジャーへご連絡し、毎回快く入浴され、穏やかに過ごされていることをお話しすると、
たいへん喜んでくださり、ご自宅でも以前のように温厚になられたと伺いました。
また、ご表情が豊かになり、ご利用日を楽しみにしていてくださることから、
ケアマネジャーの判断で利用を週2回に増やしていただくこととなりました。
これからもご利用日はふるさとでスタッフや周りのお客様との時間を楽しんでいただき、
ご利用日でない日はご家庭の時間を穏やかにお過ごしいただけるよう、
ご家族様と相談しながらサポートさせていただきたいと思っております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内