2017年01月25日

無理せず好きなように、マイペースで

言動の変化と高圧的な態度に奥様はうつ状態だった
奥様と二人暮らしの男性。
もの忘れが多くなり、これまでと変わった言動が見られるようになっていました。
ご自身で物を失くし、「お前が盗った」と奥様を責めたり、
高圧的な態度をとるようになり、奥様はうつ状態に…。
かかりつけの病院の紹介で大きな病院を受診すると、認知症と診断され、
ケアマネジャーの勧めでデイサービスを利用することとなりました。

はじめは快く通われていたが…
ご本人様の症状から専門の施設がよいとケアマネジャーは判断し、
ふるさとをご利用いただくことが決まりました。
ご本人様は快く来てくださり、周りのお客様やスタッフとお話して過ごされ、
ご入浴も楽しんでくださいました。
お休みすることなく週に2回通われていたのですが、
以前からお持ちだった腰痛が悪化し、様々なことに対して拒否が見られるようになりました。
入浴やお手洗い、服薬などを嫌がるようになり、
以前のような、にこやかな顔も見られなくなってしまいました。

車イスを使用 無理せず好きなように
奥様やケアマネジャーと相談し、腰痛がひどい時は、
車イスを使っていただくことになりました。
また、好きなCDをかけて歌っていただくなど、いつも以上にご本人様のペースで
ゆったりと過ごしていただけるように努めました。
また、ご自宅では寝て過ごすことが多く、昼食をとる習慣がなかったそうです。
そのため、はじめのうちはふるさとでもお食事を口にされなかったのですが、
無理に勧めることなく、皆様とテーブルを囲むことを楽しんでいただくようにしていると、
しっかりと召し上がってくださるようになりました。

自分からふるさとに「行きたい」 奥様は自分の時間ができて明るくなった 
徐々に腰がよくなると、はじめの頃のようにご入浴を楽しまれるようになり、
お手洗いも服薬もご自分からされるようになりました。
開始から半年くらいが過ぎると、ご本人様自ら受話器をとってお電話くださり、
「風呂に入りに行きたいんだけどなー」とおっしゃってくださいました。
ケアマネジャーと相談し、時々臨時スポットでもご利用いただいております。
奥様は、「対応の仕方でここまで態度が変わると思っていませんでした。
ふるさとさんに出会えて幸せです」とおっしゃってくださり、
ご利用日は、ご自身の時間を楽しまれるようになったそうです。
奥様の表情が明るくなったことをスタッフは嬉しく思っております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内