2012年08月27日

ご本人にとって「ふるさと」は勤務先?

お仕事をリタイアされてから外出されなくなった
以前は仕事熱心で明るく社交的でいらした男性のお客様。
定年後は周囲の方と関わることがほとんどなくなり、ご自宅に引き籠もるようになったそうです。
また、一人で部屋に引き籠ることも多く、ご家族とも会話がほとんどなくなりました。
今までのような明るい性格を取り戻せるようにどうしたら良いのかと、ケアマネジャーに相談しました。
そこで、ケアマネジャーの提案でふるさとのご利用が決まりました。

「会社にいきましょう」
ところが、始めはデイサービスの必要性を感じていただけず、スタッフのお誘いを受け入れていただけませんでした。
どのようなお声かけがご本人にとって興味を持っていただけるのかスタッフは考えました。
以前はお仕事に熱心であったことをご家族様からお聞きし、ふるさとを会社に見立ててお話することにしました。
「これから会社へ行きましょう」「お仕事の準備は出来ましたでしょうか?」などとお声かけするようになってから、
スタッフの話に興味を持っていただき、ふるさとに「出勤」してくださるようになりました。

他のお客様やスタッフとの関わりが社交性を取り戻すきっかけに
ふるさとにいらっしゃってからは、「お仕事は順調ですか?」など、仕事の話題を中心にお声かけしました。
すると、ふるさとが勤務されている会社と思い、スタッフに対して同僚のように接してくださるようになりました。
また、他のお客様とお話されることも増え、
ときには会話の中心になるなど、社交性を少しずつ取り戻しておられました。

スタッフにお客様の本心を打ち明けてくださった
また、スタッフを信頼していただき、ご家族には言えないお悩みを打ち明けてくださることもありました。
本当はいつもご家族様のことを心配なさっていることや大切に思っていること。
このことをご家族様にお伝えしたところ、とても驚かれると同時に感動していらっしゃいました。
また、以前のような明るさも戻り、ご自宅でも会話をされることが多くなったと大変喜んでくださいました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内