2016年08月03日

ご自宅から「お邪魔しました」と外出、目を離せなかった

息子様と同居することに 新しい環境に馴染めなくて
息子様ご家族とお住まいの男性。
以前はひとり暮らしをしていたのですが、
外出後、家に戻れなくなることが続き、息子様と同居することに。
日中は息子様の奥様と過ごしていたのですが、顔をなかなか覚えられず、
見知らぬ人の家にお邪魔していると思い込み、
毎日のように「お邪魔しました」と家を出て行こうとしていました。
夜は息子様に向かって、「早く家に帰りなさい」とおっしゃるなど、
新しい環境になかなか馴染むことができなかったそうです。

「介護は家族がするもの」、息子様の奥様は息抜きができず…
息子様は、「介護は家族がするもの」とお考えで、
介護サービスの利用は考えていなかったそうです。
しかし、お父様をみている奥様は、どう接したらよいのかわからず、お困りに。
そのうえ、すぐに外出しようとするお父様を引き止めなければなりませんでした。
「週に1度でもいいからデイサービスを利用したい」と、ケアマネジャーに相談し、
ケアマネジャーから認知症専門のふるさとを紹介されたそうです。
拒否がある方でもお連れ出しに時間をかけていることや、
利用予定日に休むことになってもキャンセル料がないことから、ご利用を決めてくださいました。

趣味や仕事の話題をきっかけに 夢中でお話を
はじめのうちお父様は、スタッフにあまりよい顔をされなかったのですが、
何度も足を運び、ご挨拶させていただくうちに、少しずつお話をしてくださるように。
将棋が趣味であることがわかり、将棋盤をご用意しました。
「将棋を指しに行きませんか」と施設へお誘いし、来ていただくことができました。
ご来所されると、とても朗らかな表情で過ごされ、
将棋よりもスタッフとの会話を楽しんでくださいました。
時折、外に出ようとされるのですが、スタッフから話しかけると嬉しそうにされ、
特にお仕事の話は夢中になって、ご自分からたくさんの話を聞かせてくださいました。
社交的で、皆様と行うレクリエーションや体操などに積極的に参加されました。

楽しそうなお父様をご覧になり、息子様の気持ちが変化
そのうちにスタッフの顔を覚えてくださり、お迎えに上がると「ちょっと行ってくるよ」と、
ご家族様に声をかけ、進んで送迎の車に乗ってくださるようになりました。
「デイサービスなんて必要ない」とおっしゃっていた息子様は、
お父様が楽しそうに通う姿をご覧になって、お気持ちが変わったそう。
週1回のご利用でスタートしたのですが、
3ヶ月が過ぎた頃から週3回のご利用に増やしていただくこととなりました。
奥様は、「リフレッシュする時間ができました!」と、とても喜んでくださっております。
また、ケアマネジャーを通してご家族様から、「嬉しそうにふるさとに通っています。
本当に楽しんでいるんだな、と実感しています」とお言葉をいただきました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内