2016年04月27日

緊張が解けて頻回だったトイレが半分に

頻回なお手洗いに周囲からの心無い言葉があった
ご長女と二人暮らしの女性。
以前からご近所のデイサービスへ通っていらしたのですが、
段々と周囲の方を避けるようになってきていたそうです。
というのも、頻繁にお手洗いへ行かれていたことに、「トイレに行き過ぎじゃない?」などと、
心無い言葉をかけられたことが原因だったそう。
さらに、もの忘れが増えたりと、症状の進行も見られてきたそうで、
ご長女は心配になり、ケアマネジャーへ相談されたそうです。

認知症対応のデイサービスへ
ケアマネジャーは、認知症対応が可能なデイサービスへの移行を提案し、
中でも認知症の方を専門としているふるさとを勧めてくださったとのこと。
さっそく週3回ご利用いただくことが決まりました。
それまで施設では、音楽を流していることが多かったのですが、
慣れない場所でご本人様が緊張されないように、
ご自宅でよくご覧になっているというテレビをつけるようにしました。
また、調理中の匂いや音など、家庭的な生活感を感じていただけるようにと、
キッチンから遠くなく、お手洗いにも行きやすいお席をご用意しました。

家庭的な雰囲気と生活感に安心を
はじめのうちはソワソワとされていたのですが、
スタッフから積極的にお話しかけさせていただくと、少し緊張感が和らいだようでした。
また、お手洗いなどプライベートなことは、お一人ずつ小さな声でご案内しておりますので、
ご本人様は安心してくださったようです。
スタッフが笑顔でお手洗いへご案内すると、微笑んでくださいました。
お手洗いに行かれた後は、ソファーでスタッフとお話ししたり、キッチンへ行かれたり、
ご自宅のように自由にお過ごしいただきました。
すると徐々に、お手洗いへと席を立たれることが減っていき、
それに伴いレクリエーションに参加されることが増え、
ゲームなどに最初から最後まで集中して楽しまれるようになりました。

お手洗いの回数が減り レクリエーションに積極的に
ご利用開始から2ヶ月が過ぎる頃になると、20回以上だったお手洗いの回数が半分以下に減りました。
また、それまで身体を動かすことには少し消極的な様子があったのですが、
体操などに積極的に参加してくださるように。
それだけでなく、作品づくりなどにも意欲的に取り組まれるようになりました。
ご長女は「母のために色々合わせてくれて、本当にありがたいです」とおっしゃってくださり、
ご本人様の笑顔が見られるようになったと、とても喜んでくださっております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内