2年間もお風呂に入らず体臭が…
ご長男ご夫婦とお孫様とお住まいの女性。
ご自分では判断ができなくなり、普段の生活が送れなくなっていたそうです。
しかし、ご本人様はお世話されることをとても嫌がり、
ご家族様とのコミュニケーションも難しくなっていたそう。
お風呂には、2年ほど前に入ったきりになっていて、
清潔でないお召し物や、汗などのにおいがひどかったそうです。
介護への強い拒否があることから、ご家族様は一時は入所をご検討に…。
ケアマネジャーへ相談すると、デイサービスの利用を勧められたそうで、
認知症の方専門のふるさとをご利用いただくこととなりました。
「お風呂には入りません」、「もう帰ります」と頑なに拒否
スタッフが施設へお誘いをすると、ご本人様は渋々といった感じで来てくださいました。
風船バレーがはじまると参加され、楽しんでくださっていたのですが、
スタッフからご入浴へお誘いすると、「入りません!」と一言…。
場面を変え、何度かお声をかけさせていただいたのですが、
「そんなことを言うなら、もう帰ります!」と頑なに拒まれていました。
「お風呂」という言葉を使わずにお話をしながらご案内
お客様の中には『お風呂』という言葉に拒否を示される方もいらっしゃいますので、
ご本人様にも『お風呂』や『入浴』という言葉を使わず、お声をかけさせていただくことに。
しばらく時間を空けてから、「私と一緒に来ていただけませんか?」とお誘いし、お手を引いて脱衣所へ。
脱衣所では、同性である女性のスタッフがご対応し、丁寧にお話しかけながらお手伝いさせていただくと、
すっかり安心してくださったようでした。
その後は、嫌がられる様子もなく湯船につかってくださり、お身体を流させていただくと、
「ありがとうね」とスタッフに向かって声をかけてくださいました。
ふるさとで快く入浴 在宅で介護を続けられるようになったご家族様
ご帰宅され、ご家族様にご入浴されたことをお話しすると、とても喜んでくださいました。
以来、週に3回のご利用日は必ずご入浴されるようになりました。
毎回ご入浴いただくことで、お困りになっていたにおいがなくなり、
ご家族様は「肌のツヤも見違えるほど良くなり、元気になりました!」とおっしゃってくださいました。
次第にスタッフの顔を覚えてくださったご本人様は、朝、笑顔で出迎えてくださることも。
「来てくれて、嬉しい!」とおっしゃり、快く施設に来てくださいます。
以前は、お薬を飲むことも拒んでいらしたそうですが、
ご利用日はふるさとでお薬を飲んでいただいており、健康面も安定してきました。
ケアマネジャーも、「ご家族が在宅介護を続けられて、本当に良かったですね」と喜んでくださっております。
認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内